スープ作家の有賀薫さんが教える 「コロナに負けない体を作るスープ」
コロナウイルスの影響で外出も難しい今、家でスープを作ってはどうでしょうか。栄養バランスの取れたスープを食べれば体調も整いやすく、暖かな食事は気持ちをホッとさせます。そんなスープのレシピを、『朝10分でできる スープ弁当』などの書籍が人気の有賀薫さんにご紹介いただきました。/文・有賀薫(スープ作家)、写真=志水隆
有賀氏
スープと健康
「新型コロナウイルスにあおさ海苔が効く」というデマが流れたことがあったのを覚えていますか?いかにも怪しい話で、信じる人なんているのかと思いつつ、直後に買い物に行ったら、わかめやひじきなどの海藻が整然と並ぶ棚で、あおさ海苔だけが見事に売り切れていました。
○○が健康によい、という情報を受けると、ついそれを手に取りたくなるのが人の心というものです。けれど、実際にウイルスに負けない食生活とは、さまざまな食材を、適度な量と味付けで、規則正しく食べること。これに尽きるのではないでしょうか。
スープは、ふだん不足しがちな野菜をたっぷりとることができ、肉や魚、豆や乳製品、海藻などを加えればバランスよい一皿になります。体をあたため、体脂肪のコントロールに役立ち、胃腸にもやさしく消化を助けてくれるのもスープの効用です。
家庭に食が戻ってきて、むしろ健康的に食べる環境は整っています。スープを中心にした食生活を、実践してみませんか。
青菜がたっぷり食べられる 小松菜と鶏ひき肉のスープ
▼材料(2人分)
小松菜1束、鶏ひき肉100g、しょうが20g、ごま油小さじ1、塩小さじ1
▼作り方
1 小松菜は洗ってざく切りにする。しょうがは薄切りにする。ひき肉は鍋に入れて熱湯をかけて表面の色が変わったら、ざるに上げる。
2 小松菜を鍋に入れ、ひき肉としょうがをのせ、水50㎖と塩、ごま油を加えて、ふたをして中火で3分蒸し煮する。
3 水500㎖を加えて煮立て、味を見て塩で調える。
玄米をつかってミネラル補給 サバ缶入りの玄米トマトリゾット
▼材料(2人分)
サバ水煮缶1缶、たまねぎ1/2個、にんにく1片、トマトジュース200㎖、発芽玄米2/3カップ、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1、胡椒少々
▼作り方
1 たまねぎとにんにくはみじん切りにする。玄米は洗って水に2時間以上つけておく。
2 鍋にオリーブオイルとたまねぎ、にんにくを入れ、しっかりと炒める。そこへ水を切った玄米を入れて油が回る程度に炒める。トマトジュースと水700㎖を加え、30〜40分、中火で煮込む。玄米が柔らかくなる前に水が足りなくなったら少し足す。
3 玄米が柔らかくなったら、サバ缶の水気を切って加えて温め、塩と胡椒で味を調える。好みで青ねぎを散らす。
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