鎌田浩毅 『二重らせん』と『論語』
青春期に出会った本が、思いがけず一生を決定することがある。中学高校の授業で「やむなく読まされた」本が、研究者と社会貢献という生き方を導いてくれた。1968年の秋、筑波大学附属駒場中学の理科の先生は、邦訳されたばかりのジェームス・ワトソン著『二重らせん』(講談社ブルーバックス)を冬休みの課題図書に指定し、私たち1年生に購入させた。
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