見出し画像

山本顕一 枯れ野のスケッチ オヤジとおふくろ

著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、山本顕一さん(立教大学名誉教授)です。

シベリア抑留で亡くなった父を語る ©iStock

 私の父、山本幡男は、第二次世界大戦終結後にソ連によるシベリア抑留を経験し、日本に帰らぬまま病死しました。父は死の直前に遺書を残しましたが、全ての内容を収容所の仲間たちが手分けして暗記し、後に私たち家族に届けてくださった。その経緯は辺見じゅんさんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』に詳しくまとめられ、映画化もされています。

ここから先は

772字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…