「文藝春秋」はなぜ売れたか 門井慶喜
ご覧のとおり、この雑誌のこのページは四段組である。100年前の創刊時からそうだった。創刊号の劈頭(へきとう)には芥川龍之介の「侏儒の言葉」を掲げたというのはいかにも権威がありそうだけれど、あとの執筆者はほとんどが無名の若者で、全体が28ページしかなく、すべておなじレイアウト、しかも内容は文壇の内輪話ばかりだった。
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