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黒江哲郎 軍人は好戦的か
文・黒江哲郎(元防衛事務次官)
生涯の仕事として防衛・安全保障を選んだのは、小中学生の頃に戦中派の両親に薦められて読んだ2冊の本の影響だったように思います。1冊目は、小学生の頃に読んだ少年少女向けノンフィクションシリーズの中の『ぼくの村は戦場だった』(アリョーシ等著、偕成社)です。同名の映画もありますが、私が読んだのは独ソ戦の悲惨さをソ連やポーランドの子どもたちの眼から描いた手記を集めたものでした。母親を殺された子どもの手記を読んだ時には、自分がこんな目に遭ったらどんな気持ちになるだろうと思って涙が出ました。現在、ロシアは独ソ戦になぞらえてウクライナを侵略していますが、破壊されたウクライナの街並みをテレビで観る度にこの本に載っていた子どもたちの手記を思い出し、やり切れない気持ちになります。
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