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野村克也 情と器
ヤクルトスワローズを三度の日本一に導いた元監督の野村克也(1935〜2020)。現役時代に薫陶を受けた広澤克実氏が、野村の名将たる所以を語る。
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野村克也 ©文藝春秋
私にとって野村克也という方は、ヤクルト・阪神での現役時代を経て引退後も常に刺激を与えて下さった師のような人。私のもう一人の師、明治大学時代の島岡吉郎監督とは共通点が多い。性格的に情に厚く、名将の条件を備えている点ですね。条件の一つは勝負に強い。二つ目が選手を育てる。最後は指導者も育てる。
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広澤克実さん ©共同通信
現ヤクルト監督の髙津臣吾は弟子として教えを守ってリーグ2連覇を果たしました。私もアマチュア指導において、常に野村さんを頭においています。名将たる野村さんは常に謙虚に学び、好奇心の強い人でした。亡くなった後、御宅へ伺った際に驚かされたのは、その蔵書の多さ。芸能、スポーツから政治経済まで多岐に渡る。三冠王を獲った30代から「自分は無知だ」と自覚して読書を欠かさなかったようです。
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