「文藝春秋」2023年10月号 編集だより/目次
★飯島勲さんが訪朝した際の交渉記録を小誌に提供したのは、今後の日朝交渉に役立ててほしいという一心からでした。一方、石井妙子さんの「金正恩と女たち」は、あの国の指導者の知られざる人物像を教えてくれます。
★9月1日で関東大震災100年。都市部ではこの10年で高層ビルが一挙に増えました。鎌田浩毅さんの「首都直下地震とタワマン」を読むと、新たな脅威がどのようなものかがよくわかります。
★岩倉使節団から150年。日本はまた世界から遅れを取りつつあります。瀧井一博さんと安宅和人さんに明治維新直後の大プロジェクトから今何を学ぶことができるかを語り合っていただきました。
★この夏のハリウッド超大作がなぜ日本で上映されないのか。東浩紀さんが鑑賞した感想とともに背後にある大きな問題を指摘しています。
★加賀まりこさん、倍賞千恵子さんの長いキャリアから紡ぎ出される言葉を読んでいると背筋がすっと伸びます。ぜひお読みください。
何とかと煙は 古風堂々53 藤原正彦
万太郎の眼差し 長田育恵
新選組ゆかりの旧前川邸 奈良岡聰智
愛と孤独と相続と 東畑開人
沼田高校の鐘 絲山秋子
落語・江戸・経済 雨宮正佳
好きなことを好きなだけ 由井緑郎
木滑良久さんが遺した言葉 石川次郎
「能力」と「素行」 日本人へ241 塩野七生
建国75年 金正恩と女たち 石井妙子
妻、妹、娘、そしてミサイル開発に秘めた母への思い
経産省の本命と対抗 霞が関コンフィデンシャル特別編 青山次郎
問題作『オッペンハイマー』を観て来た 東浩紀
秦剛中国前外相はどこへ消えた 中国共産党エリートの末路 李昊
若者よ、大久保利通に学べ 岩倉使節団から150年 瀧井一博・安宅和人
「空気」より「ファクト」や「論理」で行動すべし
大反響『君たちはどう生きるか』作画監督インタビュー第2弾
宮﨑駿監督と庵野秀明監督 本田雄
仙台育英監督の言葉力 「人生は敗者復活」 田口元義
私は義俠心で生きてきた 加賀まりこ
忘れられない寅さんと健さんの立ち姿 倍賞千恵子
首都直下地震とタワマン 鎌田浩毅
関東大震災100年のリアルなシナリオ
①首都圏はロシアン・ルーレットの上にある
②200メートルの炎の渦「火災旋風」が住宅街を襲う
③高層ビルとタワマンの倒壊リスク
新連載 私の代表的日本人 3 柴五郎 藤原正彦
新連載 秋元康ロングインタビュー 第3回 なぜ、美空ひばりさんは「川の流れのように」を選んだか? インタビュアー・秋元康
200億円の借金地獄へ 小林旭 回顧録 第5回
菊池寛 アンド・カンパニー22 鹿島茂
記者は天国に行けない21 清武英利
有働由美子対談57 大沢たかお(俳優)
ムーンサルトは寝て待て4 内館牧子
病葉草紙 第六話 脹満 前編 京極夏彦
日本の地下水脈35 保阪正康
新世界地政学145 船橋洋一
ハコウマに乗って32 西川美和
BOOK倶楽部
▶︎佐久間文子、梯久美子、古市憲寿、池上彰
▶︎今月買った本 手嶋龍一
▶︎著者は語る
▶︎新書時評
グラビア
▶︎日本の顔(田原総一朗)
▶︎名品探訪24「旅バッグふたたび」
▶︎名画が語る西洋史134
▶︎鉄道浪漫へようこそ
▶︎小さな大物(山極壽一)
▶︎同級生交歓
熊本マリスト学園高等学校、埼玉県立浦和高等学校、開成高等学校
▶︎目耳口
▶︎作家が愛した名店5(坂口安吾)
ベストセラーで読む日本の近現代史 佐藤優
▶︎赤坂太郎
▶︎新聞エンマ帖
▶︎丸の内コンフィデンシャル
▶︎霞が関コンフィデンシャル
▶︎日本語探偵・飯間浩明
▶︎数字の科学・佐藤健太郎
▶︎大相撲新風録・佐藤祥子
▶︎オヤジとおふくろ 宮西達也、西村宏堂
▶︎スターは楽し・芝山幹郎
▶︎考えるパズル
▶︎三人の卓子
▶︎詰将棋・詰碁
▶︎マガジンラック
▶︎蓋棺録
短歌・乾遥香、俳句・斉藤志歩、詩・向坂くじら
表紙の言葉「黄金色の季節」 村上裕二
編集だより