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季節の風をそっと届けたい 至福の贈り物 第12回
文・髙樹のぶ子(作家)
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最近の私の小説は、在原業平や小野小町を題材にしており、古典に親しむ日々を送っています。
数年前に小倉山荘さんの「をぐら山春秋」に出会い、小説の取材先にお礼として贈るようになりました。一つの小袋に8種類のあられが入っていて、桜、紅葉、初霜など、四季を表現しています。目にも楽しいし、季節の風がそっと吹き込んでくるよう。袋の中のトレイには百人一首の歌が印刷されていて、それを読むのも楽しみです。
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私が贈り物で重視するのは、押しつけがましくないかどうか。豪勢な食品は華やかではありますが、相手にプレッシャーを与えがちです。あられなら保存がきくのですぐに食べなくてもいいし、小分けになっているので他の人にお裾分けも出来る。相手の立場にたって、思いやる姿勢が大切なのだと思います。
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“日本文化への姿勢が素敵です”
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