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亀澤宏規 『男子の本懐』というパーパス
文・亀澤宏規(三菱UFJフィナンシャル・グループ社長)
小さい頃の私はほとんど読書をしない子どもでした。父や兄は大の読書好きでしたが、私は本を開くと頭が痛くなって、学校が終わるとすぐに外に遊びに出てしまう。父には「漫画でいいから読みなさい」と言われていたほどでした。
中学校に入ると数学の面白さに魅了されるようになり、その頃に読んだのが矢野健太郎の『数学をきずいた人々』(講談社現代新書)です。なぜこの本を手に取ったのかは忘れてしまいましたが、ピタゴラスやニュートンなど著名な数学者の伝記と、彼らの理論が記されたこの本を読んで、ますます数学の魅力に取りつかれたことをよく覚えています。理論だけでなく、歴史上の数学者たちの私生活や逸話が多く書かれているので、彼らに親しみを抱き、私も数学者になりたいという想いを強くしました。
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