![数字の科学_佐藤健太郎](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20808104/rectangle_large_type_2_f5196ed3402e6ad42a9c581a8069dc4d.jpg?width=1200)
数字の科学 ギガ|佐藤健太郎
サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。
今回の数字:ギガ=1,000,000,000
近頃、「動画を見るとギガが減る」「月末でギガがもうない」という言い回しをよく聞くようになった。何のことかと思ったら、携帯電話のデータ通信容量を「ギガ」と呼んでいるのだそうだ。本来、データ量の単位であったギガバイトが略されて「ギガ」となり、いつしかデータ容量そのものを表す言葉に転用されてしまったらしい。体重が減ることを「キロが減る」と言っているようなもので、どうも気持ちの悪い言い回しだが、近年は携帯電話会社のCMでも普通に用いられており、もはや定着したものとして受け入れる他なさそうだ。
「ギガ」は本来、10億を意味する接頭語だ。筆者が子供の頃は、コンピュータもキロバイト(1000バイト)の単位で足りていたが、やがてメガ(100万)という接頭語が登場し、今やギガが当たり前に日常会話に出てくるご時世になった。
ここから先は
579字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54742002/profile_a2d1bc9047964b0b316ead227fc29140.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…