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俳句|岡田一実

峰巒

水音がひかりと見えて枯芒

水の面の落葉の層のほぐれくる

午後の日を鋭(と)き鳥ごゑや山眠る

餅搗の音に峰巒(ほうらん)のたたなづく

読初の文字の四角く組まれをり

寒禽の屢(しば)鳴く嘴の夥し

日脚伸ぶ手指を隈なく濡らす度

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