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「老人支配」を断ち切れ エマニュエル・トッド

文・エマニュエル・トッド(歴史人口学者)

エマニュエル・トッド氏 ©︎文藝春秋

 日本が抱える諸問題の根源は、出生率の低さにあります。人口減少を放置すると低成長になり、社会の新陳代謝がなされにくい。そのため「老人支配」が進み、自己変革のダイナミズムを喪失してしまうのです。

 ではなぜ日本の出生率は低くなってしまったのか? その原因と処方箋を、順を追って見てみましょう。

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