第165回芥川龍之介賞「選評」|小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
芥川龍之介賞 正賞 時計 副賞 100万円
貝に続く場所にて
群像6月号 石沢麻依
彼岸花が咲く島
文學界3月号 李琴峰
なお、直木三十五賞は佐藤究「テスカトリポカ」(KADOKAWA)と澤田瞳子「星落ちて、なお」(文藝春秋)
が授賞作に決まりました。
公益財団法人
日本文学振興会
■芥川賞選考経過
第165回芥川龍之介賞選考委員会は7月14日午後3時から東京・築地の「新喜楽」で開かれました。
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一の9委員が出席して討議を行い、頭書の通り授賞を決定しました。
受賞作以外の候補作は次の3作品でした。
くどうれいん「氷柱の声」(群像4月号)
高瀬隼子「水たまりで息をする」(すばる3月号)
千葉雅也「オーバーヒート」(新潮6月号)
これらの作品は2020年12月1日から2021年5月末日までの6カ月間に発表された諸作品の中から予選通過したものです。
なお、直木三十五賞の選考経過は「オール讀物」9・10月合併号(8月20日発売)に掲載されます。
ここから先は
10,097字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…