俳句|太田和彦
夏
初夏の御輿は朝を迎えたり
あの娘夜の顔あり夏祭
私ねとかきまわしたる心太(ところてん)
山梔子(くちなし)を手折りて渡す夜帰り
金魚屋のステテコ白し宵銀座
浅草にアロハの男いきいきと
夏の夕運河の油流れゆく
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