俳句|山田耕司
さるぐつわ
数へ日をバターぼんやりパンに溶け
人さまに殺されてゐる昼の咳
休憩終了つめたき紙に飴を吐き
矢印のままに地下へと人の冬
ゆく年の耳なら咬んでいいですか
淑気かなマスクの列に猿轡
をぢさんのおつぱい豊かなり初湯
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