
高倉健の最期を綴って 小田貴月
文・小田貴月(高倉プロモーション代表取締役)
2023年3月9日、早朝。家から遠く、微かに鳴いている鶯の声で目が覚めました。まだ、ホケキョと鳴けてもいないけれど、幼鳥が発する澄んだ鳴き声は、与えられた生を素直に受け入れているエネルギーに満ちています。昨年より1週間早い、幸福感に満ちた春の寿ぎでした。
こんな日には、今は亡き、あの人の声を思い出します。
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