中学校へのスマホ持ち込み容認の話はどうなったのかと
疑問だったので調べてみた。
livedoor NEWSに転載されていたデイリー新調8月29日付の記事に、よくまとまっていました。
関係団体や有識者会議のメンバー、文科省の担当者と、関係しそうなところにはしっかり取材をしていて、当時「容認」と報じられたのとは少し色合いの違った現実が見えてきました。
学校へのスマホ持ち込み原則禁止はそのままに、教育委員会や学校単位で容認する場合のガイドラインを示した、という体裁のようです。
文科省から通知が出たのが7月のこと。あれから3ヶ月が経って、湖西市の中学校ではスマホについての新しい動きは何も見えないので、湖西市では禁止のままなのかな、という感想を持ちました。ふーむ。
ただ、デイリー新調の記事も、もちろんこうした記事全般に言えることですが、取材する時にすでに書きたい内容は決まっているものです。取材をして記者の考えが変わって書かれた記事ではないことは、冒頭部分から読み取れます。最初から、スマホ持ち込みに否定の考え。
取材している際に、じゃあスマホを学習にうまく使う方法について聞いてみた節もなく、そもそも記者自身にそうした考えもないのかもしれませんが、なぜ悪い影響のことしか考えていないのか、という疑問がわいてきます。
マイナスがあれば、プラスがあるもの。要は使い方です。
関係団体、有識者会議、文科省の担当者、みんな真剣に子どもたちのことを考えています。ですから、スマホの有用性についても当然、日頃から意識をされているはず。その辺りのことと天秤にかけ、その上で今回の結論が出たはずなのですから、そこを取材で明らかにしてほしかった。
議事録が公開されていますが、その議事録とて、有識者会議のメンバー全ての考えが記されているわけではありません。発言しない限り残らないんですから。
取材対象も、専門家が足りない。スマホを使う上でトラブルから遠ざけ、良い部分だけ使う方法があるというのに、それらが一切記事に現れません。LINEもカメラも、およそスマホの機能は大半が利用を禁止できます。iPhoneなら標準機能で備わっています。Androidはすいません、そこまで詳しくないので。ただ、サードパーティのアプリが出ていますよね。アプリのインストールに保護者の承認を必要とする設定も当然できます。
どうせやるなら、そうした設定方法の詳細資料を、保護者に渡せばいい。その上で、トラブルが起きた場合は保護者の責任で解決してもらいます、と。責任の線引きは重要です。先生方の負担をこれ以上増やしてはいけません。
その資料も、文科省で作って配布すればいいです。スマホを子どもに持たせようという保護者であれば、紙で渡す必要もありません。デジタルファイルで受け取り、子ども用スマホに設定できること、つまりは保護者のITスキルがある程度あること、それを持ち込みの条件に加えればいい。保護者も少しは勉強してそれぐらいスマホの操作ができなければ、この先が思いやられる。
という具合にですね、素人がちょっと考えただけでも反論ができてしまうんですよ。もちろん私がここに書いたことには隙があるので、さらに反論ができますけれど。
自分の子どもが犯罪に巻き込まれることを想像するとね、ほんの僅かでもいいから子どもの安全を向上させられるものがあれば、飛びつきたいのです。登下校を車で送迎していいなら、私はしますよ。田舎に住んでいてもそういう気持ちになるんです。都会ならなおのこと。
・・・ここまでを読み返して、少し不安な気持ちが出てきました。LINEを使わないと親子の間でも連絡が取れない、だからLINEを使用禁止にはできない、と考えている親が、もしかしたらいるんじゃないかと。
多分いますよね。その方々のサポートが、先生に求められることがないように、そこはもうよくよく対策をしなくては。私はスマホ持ち込み歓迎の考えを持っていますが、同時に、先生の負担が増える結果は絶対に避けなくてはならないと考えています。
保護者が保護者として、ちゃんと責任を持つべきですからね。
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