人権学習会に行ってきた
年に一度、教区単位で人権学習会が開かれます。他にもなにかっていうと人権学習がセットになっているのが現在の曹洞宗の標準です。
教区での人権学習会が一番議論が盛り上がるように思います。まじめな学習会ですが、楽しい。
昨年度までは宗務所職員として受ける人権学習会がいくつかありましたが、今年度はそれらがないので大分機会が減りました。
今年度のテーマは障害者のお寺への受け入れ。
過去、知的障害をもった人たちとなかまとなっていろんなイベントを行って、たくさんの経験と思い出をもらいました。またあの場所に戻りたいと思いつつ、なかなか自由にならない世の中の難しさに嘆いているのですが、ともかくそんな経験もあるので、どんな方がお寺に来ても、出来る限りの配慮はするという心構えで過ごしてきました。
バリアフリー化に向けては費用面の問題が多すぎてなにも出来ずにいますが、心はいつでもフルオープンできました。
ただ、今日の教材で気づかされたことが、とても大事なことが。日本に暮らす人の中で何らかの障害を持っている人は、13人に1人いるんだそうです。そんなにいるような実感がないのは社会との接点がない可能性があるから。施設に入所していたり、自宅にいても外に出る機会がなかったり。
そんな境遇の人たちの中にもお寺に行きたいと思っている人がいて、でも自分の体ではお寺に行けないと考えている人がいる、という可能性。行っちゃいけない、そこまで考える人もいるかもしれません。
自分の心がけは、「見えている人」だけにしか向いていなかったんだな、と。
お寺は誰でも歓迎するよ、というその声を、何とか届けないといけません。もちろん対応にも限度はあります。それでも、来たいと思ってもらえたなら、来てもらいたい。
今後の課題が一つ、また増えてしまいました。
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