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厚労省に一太郎が悪者扱いされて悲しい

日本語ワープロソフトと言えば一太郎。それなのに、法案をミスったのは一太郎とWordの混在が原因だとして、一太郎をなるべく使うなと言わんばかりの処置を執ったという報道がありました。

結局のところ、以前にも通知していたものを25日に改めて通知したのが、タイミングが悪く曲解されて受け取られた、ということのようですが。

そもそも混在を許容しているというのも驚きです。やたら細かな決め事に乗っ取った書類を求められているようなのですが、それなのになぜ混在が許容されたのでしょうね。

Markdownで良いじゃんと言う意見を見かけましたが、まあそうですね。HTMLと違って、Markdownの素の状態でも可読性があります。悪くない。むしろ法案の側をMarkdownに寄せればいい。

それはともかくとして、Wordと一太郎を比べてWordが選ばれたことが悲しい。生粋の日本語ワープロなのに。コストとシェアをを考えると仕方ないですけれど、効率を考えたら一太郎の方が上だと思います。

1ページの行数を柔軟に決められると言うだけでアドバンテージがあると思います。一太郎では設定できる行数がWordでは設定できないなんてことはしょっちゅうです。一枚に絶妙に詰め込みたいときに、それがあっという間に出来るんです。体験しないと分からないだろうなぁ。

そんな使い方を求められているかは知りませんがね。

行間の調整も、行選択して、近くに浮かんでくるアイコンから行間を狭めるか広めるか、好きなだけぽちぽちするだけ。規定枚数にキッチリ収めるための機能が非常に使いやすく備わっています。

もちろん長文を書くための、スタイル設定も当たり前に出来るし(これはWordにももちろんある)。

大変便利なのに、市場シェアに負けて省庁が国産ワープロを排除しなくてはならないなんて、こんな悲しいことがあるでしょうか。そもそもPDFが十分に普及した後も、一太郎やWordのファイルを直接送り合っていることが問題であって。

そもそもデジタルデータとしてやりとりするにあたって、旧来の文書のような装飾が必要なのかという問題もあります。文字サイズが小さければ閲覧する側が拡大表示すればいい。表題もファイル名に表せばいい。

装飾したい場合は、受け取った側で入力をする必要もないでしょうから、PDFで良い。入力するのならテキストファイルの方が扱いやすい。

あ、いけない、一太郎の必要な場面がどんどん減っていく…

でも、お寺のようにこの先まだ20年ぐらいは紙に印刷して文書を届ける必要があると思われるところであれば、ワープロソフトというのは存在感を表しますが、日本の中心でバリバリやっている人たちが、紙の文書の作成などに時間を取られるのは大きな損失です。

法案だって、読めりゃあ良いぐらいの状態で審議できないものなのでしょうか。誤字なんてその場で直せば良いじゃん。だめなの?全員で国会クラウドみたいなところにあるファイルを参照しながらさ。

いけない。ついつい自分が実現したかった仕事の進め方を国に当てはめてしまった。図体が大きい分だけ自由が効かないのはよく分かるのです。分かるだけに、もっとITを、「楽が出来る」方面に向けて活用してほしいと切に願っております。

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