自分の命を預けるのだとしたら
先日、昨年からコンサルに入らせて頂いているクリニックで、院長先生へのプレゼンの日でした。
既に、素敵な理念をお持ちのクリニックでしたので、
半年かけて、働く皆さんと一緒に行動指針を作成しました。
それを発表していただいたのと、もう一つ、大きな舞台が。
それは、クリニックで働いている方々の、自分の人生の軸を発表していただくという舞台でした。
半年かけて、自分の過去に向き合い、どんな出来事が自分の今に繋がっているのか。そして自分の価値観に影響しているのか、子供の頃まで遡り、掘りおこす作業をしていただきました。
そしてそれらの出来事が、今の仕事にどう繋がっているのか。
そして、そうした経験を今後どの様に活かし、どんな社会を作っていきたいか。
グループセッションと個別セッションを組み合わせながら、お一人お一人の人生に伴走させていただきました。
その掘り起こしの集大成を原稿に落としていただき、全員の前で発表していただきました。
今まで誰にも話していなかった様なことや、蓋をしてきたことも。
ありのままの自分を受け入れ、職場のみんなに共有するということは、とてもハードルの高いことです。
でもそれを、全員のかたが成し遂げてくださいました。
一人一人の価値観やそれが育まれた背景をみんなで共有することで、チームのコミュニケーションや、思いやりの気持ちが高まり、チームワークの力に繋がっていきます。
そして何より、自己理解が進むと、他者を理解することができるようになります。
人にはそれぞれ、選択してきた道があり、信じてきたことがある。
自分と違う考えの人も、何故そう考えるのか、想像することができるようになる。
自分の価値観に、今まで気づいていなかったとしても、言語化することで明確になり、共有することで、受け入れることができるようになる。
涙を流しながら発表している仲間を見て、涙を流して聞いている仲間達。
昨日の皆さんは、本当に素晴らしいチームでした。
一人一人にフィードバックされている院長先生の言葉もとても暖かく、涙が溢れました。
『この涙は、ネガティブな過去に向けられた涙ではなく、こうした話をここで共有することができるくらい、素晴らしい仲間に出会えたという喜びの涙です』
最後にこの様に発表してくださった方の表情がとても輝いていて、今でも目に焼き付いています。
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このプログラムは、今まで何度もやってきましたが、医療従事者の方には特にお届けしたいと思いました。
自身の体や家族を犠牲にしてでも、患者さんのためにと頑張っている方々。
もしかしたら、何のために働くの?と立ち止まってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でもそんな時、自分がそこで働く意味を見出したり、何故この職業を選んだのかが明確になっていると、またその自分の軸に立ち返り、一歩を踏み出すことができるかもしれません。
コロナの前からではあるかと思いますが、特にこの二年ほどは、医療に携わる方々は、本当に大変な思いをされていらっしゃることと思います。
私は、医療の知識がないので何のお手伝いもできないけれど、こうした取り組みの中で、ほんの少しでも彼らの応援に繋がるようなことができたらいいなと思います。
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もしも、自分が手術をすることになったら、自分の命を預けることになったら、こんな人達が働く病院に大切な命を託したい。
そんな思いが溢れる一日でした。
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