京都GRAPHIE2日目ファッションフォトグラファー〜Viviane Sassen〜
今週末で終了してしまうKYOTO GRAPHIE2024にもう一度行ってきた。先週のクラウディアさんの展示と迷った、ヴィヴィアン・サッセンさんの展示へ。お天気も良いし、今回は1人なのでマイペースに出発。丸田町を降りるとすぐ京都新聞社。その地下の印刷工場での展示らしいとのことで、展示方法や雰囲気も楽しみにしてきた。
ロビーで注意事項の説明を受けてから入場。地下まで階段で降りると、薄暗い、広大な空間にたくさんの展示があり、印刷工場の跡ということもあって、かっこいい雰囲気で、ワクワクが止まらない。
それぞれのコレクションに説明があり、彼女の多面性のある創造性の面白さに引き込まれる。インスタレーションもたくさんあり、あっという間に時間が過ぎていく。
隠れ家のような小部屋が脇にあって、そこでカタログやグッズも販売されていて、カタログの残りがもうわずかということを耳にして、思わず買ってしまった。ヴィヴィアンさんが1冊ずつ表紙にペイントした写真集も置いてあり、思わず見入ってしまったが、お値段8万円越えで、断念。
このキノコのシリーズが衝撃で、面白かった!女性を神秘的なものに捉えている、エロティシズムが毒々しくて印象的だった。この作品のように、写真にペイントしたり、切り取った写真をコラージュしたり、どんどん自由にのびのびと創作しているのもアートの可能性が広がるイメージで楽しめた。
アトリエのトルソーに魅せられて製作したというDiorとのコラボは、インスタレーション形式での展示でかなりたくさんの作品が映し出された。
ファッションとのつながりがもっとフォトグラファーかと思っていたが、思いがけず、多岐にわたる創作活動をされていて、本当に面白かった。詩を手話で表現したインスタレーションもあり、考えたことを全て形にしている彼女のバイタリティに感服。
会場の凹凸をそのまま利用して、そこに画像を投影するインスタレーションが、また面白くて見惚れてしまった。
1つ上の1階には、Diorが行っている若手のフォトグラファーのコンテストの受賞作品が展示されていた。その1階から、それまでいた地下の展示室がこんなふうに見えて、また感動。
さすが新聞社!と思った、階段の壁に書かれていたいくつかの文章が、面白かった。消えかけているし、訪問者に見せようとはしていないとは思うけど、たくさんの人が写真を撮っていた。
帰りに、行ってみたかった新風館のカフェ・キツネでランチ。
ほうじ茶ラテが濃くて美味しかった!とにかく可愛い。
本当は、京セラ美術館の川内倫子さんの作品も見に行きたかったけど、今回は断念。ちょっと前なら、なんとか無理して行っていたと思うけど、ゆっくり楽しんだほうが今は気分かな。
カタログと家で改めて見てみると、全会場のデザイン構想などのことも詳しく書いてあり、買ってよかったと思った。見に行けなかった展示にも思いを馳せて。それから、もしかして余っていないかな、と2022年のIrving Pennの展示があったカタログをネットで探してみるとまだ購入可ということで、慌てて購入した。写真が好きになったきっかけにもなった彼の作品をまたたくさん見たいと思う。NYにまで展示を見に行った話など、また書きたいと思う。