絵本に見るマーケティング〜唯一無二で最強のポジショニング〜
こんにちは。あきです。
家の本棚にある、娘の絵本を見ていて気づいたこと。
それは、絵本のコンセプトとタイトルがかなり秀逸で、マーケティングの絶対領域、オリジナルポジションをとっているなーと感心したのです。
「カレーライスとまねきねこ」
例えば、「カレーライスとまねきねこ」
この絵本は、読んだ後に必ずカレーライスを食べたくなるという魔の絵本なので、夜の寝かしつけの時に読むのは要注意です!(笑)
主人公の女の子がお母さんのためにカレーライスを作るというお話。そこに招き猫が登場するという絵本。
カレーライスという絵本では王道のテーマに、招き猫を投入してくる。
カレーライス×招き猫
これは、唯一無二で最強のコンセプトですよね。タイトルはそのまんまですね。文章のボリュームもあるので、対象年齢は3歳後半〜4・5歳くらいだと思います。
「くらいくらい」
次に「くらいくらい」これは、タイトルのまんま、「暗い」がコンセプトで、「暗い」中から、いろんな動物が明かりをつけるという絵本。
子供が暗い・明るいに興味関心をもつ時期に大ヒットです。
うちの娘も2歳ぐらいの時にお気に入りで、「くらいくらい」と言いながら、読んでくれました。
暗いページには、動物の輪郭があって、次のページでは明かりをつけた後の動物がはっきり見えるという内容。対象年齢は0歳〜3歳くらいだと思います。
「かっきくけっこ」
これは、私の大好きな谷川俊太郎さんの絵本です。内容は、ひらがなから、リズミカルにつなげた発生練習用の早口言葉のような言葉とイメージの絵が載っているもの。
リズムと音をたのしむ絵本です。ここからひらがな50音への興味関心とつながります。
「だぢづでどどど」
「まみむめむめめも」
など、読んでいてとても音感のたのしい絵本です。対象年齢0歳〜5歳暗いだと思います。
「ぴょーん」
この絵本、私すごく好きです。娘が0歳時の時に町の乳児検診の際にプレゼントでいただきました。
いろんな動物が「ぴょーん」と飛んで、最後に女の子が飛びます。
とても単純な内容なのですが、子供には大ウケです。
読んでいるこちらも楽しくなる。
ただ飛ぶという単純なコンセプトに、ダイレクトなタイトル。
ページをめくると飛ぶという躍動感がある構成です。
対象年齢は0歳〜3歳くらいだと思います。
「おばけのてんぷら」
最後に、私も子供の頃に好きだった「おばけのてんぷら」です。
これも絵本には王道の「おばけ」に対して、絵本ではマイナーな「てんぷら」がかけてある絵本の大殿堂です。
これは、ストーリーがとてもおもしろく、おばけが天ぷらで揚げられそうになるところは、子供と一緒にヒヤッとしますね。
これは娘のお気に入りで、まだ文字が読めない時から、内容をそらんじて、ひとりでページをめくりながら読んでいたくらい好きでした。
「おばけ」×「天ぷら」
このかかるはずのないもの同士の取り合わせの妙と物語性が秀逸な作品です。対象年齢は2歳後半〜6歳くらいだと思います。
ということで、家にある絵本のなかから、少しご紹介しましたが、この絵本のコンセプトとタイトルって、マーケティングにおけるポジショニングのひとつの参考になるなと思います。
オンリーワンの絶対領域を確立しているわけで、このズラし方とか、ネーミングって大人の発想を柔らかくするなと。
絵本としてもすばらしい作品で、子供とたのしめます。
いま、プロデュースを学んでいる身からすると、とても刺激的な作品たちでした。( ^^ )
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