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違和感、気付き

別居して、実家に戻ることになりました。

生活が落ち着いていく一方で、夫への憎しみの感情が
どんどん強くなっていきました。

数ヶ月は強い憎しみの感情にどう向き合うべきか、
ものすごく悩みました。

夫から連絡が来るたび、動悸がするようになりました。

思い出したり考え事をしていると眠れなくなりました。

娘はまだ生後4ヶ月頃でした。

実家に戻って両親はいましたがまだ働いています。私自身、倒れるわけには
いかない、と常に気を張っていました。

このままではダメだ。そう思い精神科を探しました。

それでも精神科って、全然予約が取れないんですよね。

今、助けてほしいのに。今の気持ちを話したいのに。

新規の予約は扱っていない、今年中は予約が埋まっている。
そんな所ばかりでした。

そんな時、地域の担当保健師さんが心配して連絡をしてくれました。

中々精神科の予約が取れないことを話すと病院を紹介してくれて、そこに
通うことになりました。

そこで処方してくれた漢方のおかげで不眠と動悸は徐々に
落ち着いていきました。

今でもたくさんの方の支えのおかげで日々穏やかに過ごすことができています。

内服薬や周りの人の支えのおかげで本来の自分を取り戻していきました。

それと同時に実家に戻ってきて改めて両親を見ていると
私の感覚がおかしくなっていたことに気が付きました。


別居が決まった話し合いの時、こんな場面がありました。

前日は仕事から帰ってこなかった夫。

度々このようなことがあったのでその都度夜ご飯はいるのか聞いていました。
(今思えばこういう状況すらおかしいですよね・・・)

前日の夜は家で食べると連絡があったので用意していました。

忘れているのかわざとなのか・・・

生後間もない娘のお世話をしながら作る人の気持ちをこれっぽっちも
考えていないんですよね。

申し訳ない、とか謝罪の言葉はもちろんありませんでした。

こちらとしてもこのままなかったことにはしたくありませんでした。

せめてもの反抗心です。話し合いが始まるまで食べなかった証拠として
テーブルに置いておこうと思いました。

ご飯茶碗は逆さまにして置いておき箸もセッティング。
いつものように食べる直前の状態で置いておきました。

話し合いが始まり、最初は夫の言い分を聞く時間でしたがそのうち
私が話す番になりました。

すると急に立ち上がり前日食べなかった夕食を温め出した夫。

3年近く一緒に住み、自由人だと思っていた私は「あ、今食べるのね」と
まあいつもの光景、といった感じで見ていました。

義母も特に疑問に思っていない様子でした。

ただ、私の母だけはかなり驚いていたようです。

私自身も今思い返せば、あの真剣な話し合いの場で食べ始める光景は
おかしかった、というか違和感があったなと思います。

3年という時間は感覚までも変えてしまうのかもしれません。


話し合いで別居が決まり、そのまま急いで実家に帰る準備をしました。

その間義母が娘を見てくれていました。

私は一刻も早くこの場を出たい、早く娘連れて安心できる場所に帰りたい
その一心で泣きながら荷物をまとめていました。

そんな最中でした。

義母が

「これで娘ちゃん抱っこする姿見るのも最後になるかもしれないから、
写真撮っとかないと」

と笑いながら夫に言い出したのです。

荷造りに必死だったのでこの時は聞き流していましたが・・・

親も親なら子も子ですね。

そんな台詞笑いながら言える状況ではありませんでした。

それまではどちらかというと私の味方をしてくれて常識的な人だと
安心していました。

ですが、話し合いの頃から徐々に義母に対しての
疑問や違和感にも少しずつ気付いていきました。


実母は、最後まで冷静でいてくれました。

実際は「何を言ってもこの人には通じない、娘と孫をこんな人の所に置いて行けない、
今すぐにでも夫くんに殴りかかりたかった」と言っていました。

ですが私がそれでも再構築を望むのならここは冷静でいないと
いけない、と必死に自分を抑えていたようです。

本当に実母には感謝しかありません。

母の娘でよかったと心底実感しました。

そんな母をも傷つけた夫を一生許すつもりはありません。

ですが、私もそんな夫を選んでしまったことは罪かもしれません。

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