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観ない観光 目隠しで巡るバスツアー に行ってきた【PR記事】
12月中旬、私は気分転換に山を散策していたら途中でとても綺麗な泉を見つけた。
あまりにも綺麗だったのでぼーっとしていたらたまたま手に持っていた大切な神木隆之介くんの写真集を泉に落としてしまったのだ。
なんてことだ…と困り果てて暫くその場で呆然としていたら、突然泉から現れた5歳さんから(((…あなたが落としたものはこの金の神木くんの写真集、銀の神木くんの写真集、普通の神木くんの写真集、どれですか?…)))と尋ねられた。
つい欲が出てしまった私は「全部です!!!!!!!」と嘘をついたら5歳さんに(((…あなたは嘘をつきましたね…試練として今からあるツアーに目隠しして参加してもらいます…)))と言われ、、、、、
というのは全くの嘘でして、普通に声をかけて頂き、彼氏にナイショでNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』presents 観ない観光 目隠しで巡るバスツアーというなんだか怪しいツアーに先日参加してきちゃいました!!彼氏いないけど。
この怪しいツアーを簡単に説明すると、自分の心の奥底の“恐怖”が形となって見える“それ”を見てしまった者はみんな破滅的な暴走を始めてしまう世界を生き抜くという映画『バード・ボックス』のサバイバルな世界を、目隠しして東京観光することで擬似体験できるというものだった。
正直、目隠しで東京観光ってなんかめちゃくちゃ怪しいし怖いし緊張するし、やっぱ参加するのやめようかと思ってたけど、バード・ボックスなだけに箱に入ったできたてアツアツの唐揚げ弁当が無限に食べれるかもしれないと思って参加した、バード・ボックスなだけに。
シーン
観ない観光その① 渋谷のスクランブル交差点
12月中旬の大安の晴れた日、渋谷駅前に午後1時に集合だった。
緊張のあまり腹を下しながら待ち合わせ場所へ向かうと、グーグルマップの航空写真から見たら「あの黒い部分はEXILEです。」とつい語りたくなるくらいなにやら黒いパーカーを着た人が沢山いて、よく見たら今回のツアースタッフらしき人たちでみんな綺麗なお姉さんばかりだったのでさらに緊張してお腹が痛くなった。
そんな時に少し遅れて登場した初対面のアルファツイッタラーの5歳さんにめちゃくちゃテンション高く「初めましてえええええ!!!!お会いしたかったですよおおおおお!!!!!来てくれてありがとうございますうううう!!!!ようこそキャッキャッキャアンキャアンッキャッキャッキャッキャアアアモォォンベイベえええええアメリキャアアアアア!!!!!(※イメージBGM:U.S.A./DA PUMP)」てな感じに話しかけられて(多分大体あってる)、さっきまでの緊張が少しとけた。
そうこうしてる間にスタッフからアイマスクが配られ、つ、ついに怪しいツアーがスタート!!!
ツアーフラッグを持ったこれまた綺麗なお姉さんから素敵な笑顔でツアーの説明をされ、まず渋谷のスクランブル交差点のツタヤ前に移動した。
そこでさっき配られたアイマスクの装着して目隠しして周りの音を聴いてみと指示される。彼氏にもそんなこと言われたことなかったから早速ドキドキした。彼氏いないけど。
沢山の人達の足音や巨大テレビや街宣スピーチや車のエンジン音など、都会によく出かける私にとっては聴き慣れた音のはずなのに目隠ししているとひとつひとつの音が際立って聞こえる感じだった。まだ“ここは渋谷だ”とわかってから目隠ししたので変な恐怖感はなかったのだけど、視界を奪われた状態でこの場に放り出されたら、、、と考えて聞くとなんか少し怖かった。あと怖いけどお腹すいた、とりの唐揚げ(バード)弁当(ボックス)食べたい。
観ない観光その② 観ないレストラン
そして付けていたアイマスクを外し、スクランブル交差点からまた少し歩いて用意された大型バスにみんなで乗り込む。
バスに乗ると、昼間なのに妙に車内が暗いな〜暗いな〜妙だな〜妙だな〜と思ったらフロントガラス以外の全ての窓ガラスに新聞紙が沢山貼られていて外の様子が見えない仕様になっていた。なにこれ怖い。
そんな心の中の稲川淳二が怖いな〜怖いな〜と語り始めるバスに揺られながら数分後、なにやら高級住宅街な雰囲気の場所にあるレストランに到着。
やたら薄暗い店内に入ると、うわっ!!めっちゃいい匂い!!なんか香ばしいガーリックの香り!!あ!!もしやここでついにきたか!?!?とりのガーリック唐揚げ弁当!!!!!略してバード・ボックス!!!!お腹すいた〜!!!!!ってなってしまうくらい何か肉的なものが焼けるか揚がるかの香ばしくて食欲をそそる匂いが漂っていた。
この時、何の料理だろ〜というワクワク感がやばかった。晩ごはんの時間帯に人んちの前を通った時に換気扇から匂ってくる料理の匂いからこの御宅の今日の晩ご飯はなんだろうと勝手に妄想するような楽しさがあった。
テーブルに置かれたローソクの灯りでやっと見えるくらいの暗い席に座り、再びアイマスク装着後いよいよ観ないレストランのコース料理がスタート!!
一品目は『触感の野菜スティックとパン』
アイマスクしてるのでマジでなにも見えないのでスタッフに手を誘導されながら運ばれてきた皿のふちを恐る恐るなぞりながら皿に盛られた野菜とパンに指をのばした。
触ったり押したり匂い嗅いだり食べたりした結果、おそらく向かって右から、硬めのパン、柔らかめのパン、プチトマト、大根、じゃがいも、人参、ダニエルウェリントンの腕時計だった気がする。腕時計は全くの嘘だけど。
野菜もパンも過去に何度も体験してる食感なはずなのに、見えないだけで、あーこれは絶対プチトマトっしょーよゆーよゆー、ん?あれ?でも、もしやトマトと思い込んでるだけで本当は全然違うのかな、これが期待していたとりのガーリック唐揚げだったらどうしようと謎の不安感が突然襲ってきた。
二品目は『神戸牛のサイコロステーキ 音と香りのソースとともに』
実は席についた時からキッチンの方から聞こえてきていた何か食材を切るまな板の音だったりフライパンの油のジュ〜ッという音だったりめちゃくちゃ美味しそうな匂いがこの時には自分のすぐ近くで繰り広げられていて、でも見えないからもう余計にワクワクゲージが振り切っていた。
そしてあまりにもジュ〜ッ!!ジュ〜ッ!!って鉄板の上のステーキの油が跳ねる音がするので服に油が跳ねないように事前に膝に置いていたナプキンを盾になるように手で持ちながら、全員分のサイコロステーキがテーブルに運ばれるのをワクワクしながら待った。この1時間後に私はとんでもない現実の“それ”を見てしまい破滅的暴走を始めてしまうことを知らずに・・・
シェフの合図でいよいよ運ばれてきた“出来立ての”サイコロステーキを火傷しないようゆっくりと口に運ぶと、あれ??ん?なんか思ってたんとちゃう、あれ??って動揺するくらいに冷たい肉が口の中に。さっきの油ジュージュー音は???でも柔らかくて美味しいし、ま、いっか!!!と深く考えないようにして食べた。この1時間後に私はとんでもない現実の“それ”を見て破滅的暴走を始めてしまうことを知らずに・・・・・・
最後の三品目は『Coffee 脳内ブレンド』
コーヒーはめちゃ苦手だし、同棲してる彼氏もコーヒー飲まないから、普段は絶対飲まないけど、目隠しして飲むことなんてなかなかないから・・・と言い聞かせながら味わった。同棲してる彼氏いないけど。
うん、ふつーのコーヒー、ブラックコーヒー、めちゃ苦い。人生みたい。
そう考えていたら、途中でなんかまためっちゃ甘くていい匂いする紙を渡される。
ほんとめっちゃいい匂い、高級なキャラメルのような甘い匂い。この紙食べたい。
その紙の匂いを嗅ぎながら再びコーヒーを飲むと、さっきまで人生みたいにめちゃくちゃ苦かったコーヒーが一瞬フルーティーな感じになりつつもやっぱり苦かった。なにこれ、人生みたい。
観ない観光その③ 観ない散策
レストランを出て、再び怪しいバスに揺られ、次は青山みたいな雰囲気の場所にあるお洒落な建物に到着。
今度は目隠しして散策してみようぜ!!でも安心して!!スタッフが誘導しながら歩くから!!ほら!!このパーカーのこの辺しっかり掴んでて!!と言われ、アイマスクを装着後、また全く見えないまま出発。
スタッフの服を掴んでいても、全く見えないまま歩くのはやはり怖くて、屁っ放り腰でめちゃくちゃビビりながら歩いた。
なんか足場がふにゃふにゃしてるところだったり、髪の毛を触られてる感覚だったり、登ってる階段の手すりがボコボコしてたり、なんか顔に触れたり、とにかくこのツアーの中で一番アイマスクを思わず取ってしまいそうになった。それほどわからない“それ”に恐怖を感じた。
もうどのくらい階段登ったかなってくらいで、アイマスク取っていいと言われ、お洒落な大部屋に案内された。
そこで、最後はみんなでこのツアー中にこっそり撮っていた写真で振り返りましょうといった感じでスクリーンに写真が映し出され始めた。のですが、見ていたら観ないレストランの写真のところで、私は“それ”を見てしまったのだ・・・
なんと、あんなに油ジュージューさせてめちゃくちゃ美味しそうな匂いしていたものが神戸牛のサイコロステーキではなく全て機械で表現されいたということを。
そして、油が服に跳ねないようにナプキンを盾にして必死に持ってるの、ツアー客20名くらいいて私だけじゃん。ウケる。
なにこれ、めっちゃ恥ずかしいやつじゃん。これ絶対、機械で音と匂い出してるスタッフ達全員私見てプークスクスしてたじゃん。めっちゃウケる。ウケない。
私はこの後、破滅的暴走を始めてしまう気持ちをなんとか殺して、熱めの風呂に入り、早めに布団に入った。