マガジンのカバー画像

読書あれこれ

12
本をめぐることや読書の感想などを綴りたいと思います。
運営しているクリエイター

#日本史がすき

【読書感想】『神様と暮らす12カ月 〜運のいい人が四季折々にやっていること〜』

【読書感想】『神様と暮らす12カ月 〜運のいい人が四季折々にやっていること〜』

九條です。

相互フォローをしてくださっている桃虚さま(神社の神職=神主さま)の著書『神様と暮らす12カ月 〜運のいい人が四季折々にやっていること〜』(幻冬舎 2024年12月刊)を読了いたしました。

私はAmazonがとても嫌いなので、そのアカウントすら持っていません。なので近くの本屋さんに今年(2025年)1月の中頃に「お取り寄せ」をお願いし、2月2日(節分の日)に届きました。

節分の日(

もっとみる
【読書感想】『文豪と感染症 〜100年前のスペイン風邪はどう書かれたのか〜』

【読書感想】『文豪と感染症 〜100年前のスペイン風邪はどう書かれたのか〜』

九條です。

今日(11月7日)は「立冬」。暦の上ではもう冬ですね。ここ大阪(近畿地方)では今日「木枯らし1号」が吹きました。

インフルエンザが流行りだす時期でもあります。皆さま、気をつけてくださいね。

最近はインフルエンザのことを「流感」(流行性感冒の略)とは言わなくなりましたね。私が小さかった頃(昭和40年代)には普通に「流感」という言葉を使っていました(風邪は「感冒」と言っていました)。

もっとみる
【読書感想】『病が語る日本史』

【読書感想】『病が語る日本史』

九條です。

日本の歴史上、どのような病気が流行してきたのか?

その流行病を私たちの祖先はどのように乗り越えてきたのか、克服してきたのか?

果たしてその病は根絶できたのか、まだ残っているのか?

本書『病が語る日本史』は、縄文時代の遺跡から発掘された人の骨の分析からはじまり、先史・古代・中世・近世そして近代(明治以降)までの我が国で流行した病について、その歴史を簡潔に纏めたものです。

著者は

もっとみる
【読書感想】『「民都」大阪対「帝都」東京』

【読書感想】『「民都」大阪対「帝都」東京』

九條です。

日本の首都東京。そして人口においても経済規模においても日本第二の都市大阪。

この2つの巨大都市が明治以降、どのように発展してきたのか?

とくに大正時代の後半から昭和初期においては、人口においても経済規模においても首都東京を遥かに凌ぎ日本一の大都市「大大阪」と呼ばれていた大阪市(この時代を「大大阪時代」と呼びます)。

天皇のおわす「帝都」東京と民間経済の中心都市「民都」大阪。

もっとみる
【一般向け】オススメの歴史書

【一般向け】オススメの歴史書

九條です。

以前にもチラッとご紹介したことがあるのですが、ちくま新書の歴史講義シリーズはオススメです。

これは「一般書」すなわち一般向けに書かれた本で、学術書(専門書=研究者向けの本)ではありませんので、広く歴史に興味がある人々を対象として誰にでも読みやすく分かりやすく書かれていて、しかも各テーマ毎にコンパクトに纏められています。一般書なので1冊のお値段もお手頃です。

一般書店で1冊毎に買え

もっとみる
【書籍紹介】古代史講義(+建築)

【書籍紹介】古代史講義(+建築)

九條です。

すでにご存知の方も多いかと思いますが、以下の「ちくま新書」による歴史講義のシリーズはユニークな企画で、最前線で活躍している学者さんたちによる一般の人向けの比較的わかりやすくお求めやすい価格の通史(概説書)だと思います。

佐藤信『古代史講義 ― 邪馬台国から平安時代まで ―』ちくま新書 2018年

「邪馬台国から平安時代まで」というサブタイトルは、随分と思い切ったものだなぁと感じま

もっとみる