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音速のマッハスピード出世上司の話


お疲れ様です🐙


一昨日、昨日で広島へ旅行に行ってきました。

でれー金つこーたけんしばらく節約生活せにゃあおえまー。です。(たくさんお金を使ったからしばらく節約生活しなきゃいけないね)

でも今月の週末たちは予定詰め詰めなのでオワです!

濃厚!プリプリ!広島の生牡蠣!



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私の会社にはヤバい人材がいます。(なんちゅー出だし)


私が尊敬している直属の上司43~4歳、本部長についてちょっぴり紹介します。



まず彼はTHE・ENTJです!!!(ほんまにENTJ)

地頭が良く、論理的かつ効率的に物事を進めます。言語化のセンスも抜群で何か問いかけられると秒速でほぼ完璧に近いアンサーを出します。
加えて、めちゃくちゃ高圧的です。基本的に態度が大きいのと、関西出身なので関西弁も混ざる上に、普通に理詰めします。相手が話している途中に食い気味で「いや、だからさー」とか平気で言ってます。

お陰様でバチバチに対立する人もいますが、ほとんどの人が目を付けられないように本部長の前では大人しくしています。

ただ、仕事モードがオフになると、ただの陽気でおもろいおっさんです。
やはり関西出身なのもあってか頻繁にボケをかましてきます。私も仕事モードではない時の本部長には冗談を言ったり、タメ口でツッコミしたりしちゃってます。
あと結構かまちょです。聞こえるようにわざとつっこまざるを得ないことを発言したり、すれ違う仲の良い社員には「ウェーイ」と絡みにいってます。



そんな彼の経歴をざっと振り返りましょう。


彼は国立大学に通っていました。
当時は音楽に熱中していました。バンドを組んでいたらしいのですが、なんとヴォーカルでした。その上、作詞・作曲もしていたのです。

彼は音楽をしながら大学に通うわけですが、授業をサボり友達と雀卓を囲ってひたすら麻雀をする日々でした。当然、勉強なんてするわけがないので、という以前に、なぜ国立大学に合格したのか不思議な程に彼は今でも学力に乏しいのです。(大いに失礼)
案の定、ストレートで卒業できず1~3年程留年していたらしいです。(詳しい数字忘れた)

さて、やっとの思いで国立大学を無事卒業、後に彼は何をしていたかというと、

就職せずにバンド活動を続けていました。


彼はプロを目指し真剣に活動していたそうで、全国のライブハウスをハイエース1台でツアーしたり、全国規模のオーディションに応募したりと、メジャーデビューへのきっかけを模索していました。
事務所にも所属しており、1か月でCDを1000枚売れという社長からのミッションも無事クリアしていたそうです。(すぎょい)

全国的には無名でしたが、県内のバンド好き界隈ではある程度の認知度と人気がありました。


音楽で飯を食いたい!有名になりたい!プロになりたい!という思いで活動を続けていました。



そんな生活が数年続きましたが、30歳手前で彼はやっと現実的思考力を手に入れ、このままじゃヤバいと思い、今の会社に入社し営業マンに。

私の会社で営業マンとして働くには専門知識がないとやっていけないので、新入社員は入社前にどっさりテキストをもらったり、入社後は数多くの勉強会に参加しながら熟年営業マンについて回ったりします。今はね。

しかし当時彼は知識を習得する術を与えられなかったのか、彼が自らやらない選択を取ったのか定かではありませんが、知識ゼロの状態で怖い上司にひたすら一人で飛び込み営業を強いられるという過酷な状況で働いていました。


これは私の好きな本部長のエピソードなんですが、
まだ彼が平社員のひよっこだった時に、当時の会社の社長と二人きりで県外の大規模な展示会に参加しました。(この時点で充分意味わからん)
会場内は、彼と同世代の人は一人としておらず、白髪交じりのおじさん(おじいさん)ばっかりでした。見るからに偉い人がゴロゴロいて、なんでこんな若造がいるんだ?という目で見られることもあったそうです。

その日の夜、旅館のカラオケ付きの宴会場でお食事会がありました。
もちろんそこでも白髪ジジイばっかりです。(口わりーな)
そこで、何かインパクトのあることをして爪痕を残してやろうと思った彼は、

カラオケで『島人ぬ宝』を歌いながら会場内の一人一人のお偉いさんと握手して回ったそうです。

(もう既にヤバい人材臭が漂っていますね。)

これがまた大盛り上がりで一気に注目を集めました。

彼曰く、『島人ぬ宝』という選曲は、自分が歌えて年配の方でも知っている曲、かつ、宴会でノリやすい曲、というので選んだそうな。
特技や常備しているネタなんてなかったので、誰にでもできるけど誰もやろうとしないことをすることで一目置いてくれる、と言っていました。



この頃から彼の戦略的な部分は備わっていたのだなあ。

それから彼は圧倒的な行動力と豊かな発想力、確固たる向上心によりどんどん営業成績を上げていきます。社長や会長からも一目置かれる存在になりました。
そして入社して約10年で、会社を良くしていきたいという思いから彼は自ら新しく部署を立ち上げ事業部長となりました。(ヤバすぎる)

そして現在は入社して15年役員にまで昇り詰め本部長となりました。社内で上から数えて3、4番目くらいの立場ですよ。さすがに音速のマッハスピード出世すぎるだろうよ。

今では彼は会社にとって不可欠な存在なのです。




そんな彼に私は仕事のモチベーションについてちょっぴり相談したことがあります。
私から相談しようと思ったわけじゃなくて、(モチベが欲しいわけではないので)彼に言われたのです。

『お前はできるけどやってない』


おおー

確かにそうかもしれない。


私は仕事に対してのモチベーションが皆無です。
常にサボることを考え、めんどくさそうな仕事は可能な限り回避しています。昇格しなくていいから楽な仕事させてほしいし毎日定時で帰りたいし期待しないでくれって思ってます。会社に貢献したいなんて思ったことがありません。(本当にENTJか?)
まあお金もらってるからさすがに最低限のことはやろう、って感じです。
だって会社とか仕事とか興味ないしどうでもいいもん。(問題児臭プンプン)

ただ、自分で言いますがおそらく私は要領が良いと思います。
何事も効率良くやりたくなっちゃうし、苦手なことがあまりないです。困難な状況にぶち当たってもどうにかして乗り越えます。

ですので、やる気さえあればもっとたくさんの業務を捌けるし、いろんな仕事に手を出せるし、みんなの役にも立つと思うんです。やる気さえあればね!



それに対し、本部長は会社のために何ができるか、どうすれば良いか、必死に模索し綿密に計画しアクションを起こします。会社で新しい取り組みをする時にはいつも彼が先陣を切り、最善策を見つけ出し社員を総括しています。会社で働かされているというより、彼が会社を育てていると言っても過言ではありません。
要するに彼は私と違って会社のために一生懸命になれる人なんです。


なぜそこまで会社のために頑張れるのか、問いました。

まず彼は、私の気持ちに共感してくれました。
彼にとってのバンドは私にとってのダンスです。彼も好きなことだけに労力を注ぎたいと思っていましたが、彼には家族ができました。家族に不自由のない生活を送らせたい、幸せにしたい、と思うようになってから彼は仕事への姿勢が変わったらしいです。
彼は、家族じゃなくても、自分がしんどい思いをしてでも達成したいと思える明確な目標があれば、自ずとモチベーションがついてくると言ってくれました。


なるほど。

大事な家族を養うという重役を担えば確かに、給料上げたい→昇格しよう→会社に貢献しよう、となりますね。

しかし、私は理解はできましたが共感はできませんでした。
例え家族ができたとしても嫌なものは嫌なので、そこそこの頑張りでそこそこの暮らしを家族と共に送るのであろう、ピンチになればピンチになった時だ。

と、思った私を見透かしたように彼は、

『お前はまだまだそのタイミングじゃないから、その時が来たら俺が引き上げてやる。』

と、言ってくれたのです。




え、俺様系イケメン彼氏?




めちゃくちゃ嬉しかったし頼もしかったです。

彼が言うからこその説得力もあって、部下にそんなこと言えちゃうのかっこいいなと思いました。
この人が私の上司で良かったと、思いました。

私じゃなくて他の人が彼の部下だったら嫉妬してしまうなぁ。


ただ、彼は続けました。

『でもその時が来たらお前はこの会社から出たくなる。もっとでかいことしたくなるぞ。』

と。



えぇ。まじすか。
全然現状に満足してるんすけどね。

でもなんだか嬉しかったです。


彼は私に何か可能性を感じてるのかなと思いました。

でもそれを今の私に伝えるとプレッシャーに感じてしまうから、あまり口にはしないでおこうという彼の配慮を感じました。
そんな彼の期待に応えられる日が来るのか今の私には自信がありませんが、今は今と向き合ってやっていこうと思います。




どうですか。
かっこいいしすごいでしょ、私の上司。バリ成功者です。

数少ない私が尊敬している人達のうちの一人です。



もし本部長が独立したら私もついていこうかな('ω')





ほなまた




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