2022年ミュージカル『トムソーヤの大冒険』
先日、出演しているミュージカルが幕を閉じました。
ファミリーミュージカル『トムソーヤの大冒険』
2021年の初演から参加させていただいているミュージカル。
初演はエイミーローレンス役として出演しました。
私が、舞台やミュージカルに復帰したのがこのトムソーヤの大冒険で、とても大切な作品です。
初演の時は冒険団のお姉さん達に沢山相談に乗ってもらって、たくさん甘えました。
舞台袖で悔しくて泣いていたら、泣くなっ！と叱ってくれたり、見せ場の1人で喋り倒すシーンの所で悩んでいたらみんなが私に向き合って一緒に考えてくれて…。沢山の愛を受け、エイミーと向き合うことが出来た2021年のトムソーヤの大冒険。
再演が決まったとき、必ずエイミーは私が演じる！！と気合いを入れてエイミーを希望しオーディションに挑みました！
たとえもし、エイミーでなくとも、トムソーヤの世界にまた生きたいという一心で挑んだオーディションの結果は、合格✨
仕事中なのに飛び跳ねるほど嬉しかったのを覚えてます😂
頂いたお役は''屋敷の精霊のリーダーじゅうたん役''
正直、え！？という驚きが隠せなかったです。
2021年版のトムソーヤでは、屋敷の精霊さん達は小学生の子供たちが演じていたからです。
もしや、今回の屋敷の精霊さん達は大人の仲間たちでやるのかと、一瞬考えたりもしました！
けど、いざ精霊さんが集まると、なんと！
平均年齢11歳！！！！！！
もうね、10歳も下の子達と同じチームなのか！？
と衝撃を受けました。
でも、私がじゅうたん役になったのは、ここでも学べることがあるからだと切り替えて、じゅうたんと向き合うことを決めました！
顔合わせがあり、その後稽古開始。
やはり、みんな若くて可愛らしい。
そして、やる気に満ち溢れていました！
みんなと一緒にいて身長や動作からして、
馴染みすぎて分からないといじられましたが、正直、それが嬉しかった…笑
馴染めるくらい仲良くなれてたら嬉しいということです💕
公演が終わった今だから言えること…。
正直、沢山悩みました。
今まで、目上の人にたくさん面倒を見てもらって甘え尽くしていた私。
年下の子達を束ねて導くなんて、あまりしたことがなかったんです。自信なんてものはこれっぽっちもなくて…
だから、どうすればみんなで1つずつ階段を昇って行けるだろうと沢山考えました。
その中でも心の支えになったのは、もちろん私のことを昨年からずっとみてきてくれている元冒険団のお姐さん達。そして、精霊さんの中でもお姉さん組の子たち。
お姐さん達には、沢山相談しました。
下の子を導くにはどうすればって。
親身になって聞いてくださるので、今回も沢山甘えてしまいました。
精霊さんの中のお姉さん組の子達には、
色々と無茶なお願いもしてしまいました。
だけども彼女たちがいたおかげで、私もしっかりと馴染めて、みーんな仲がいい精霊チームになったと思います。
本当にありがとう。
いつも引っ張ってもらっていた私が、今回の作品では引っ張っていく。
正直、やらなきゃ！やらなきゃ！となっていました。
公演前の最後の稽古後に、演出の横田さんや振付の瑞葉先生、歌唱指導のさえさんや元冒険団のお姐さん達みんなに口を揃えて言われました。
『もう、充分引っ張ってくれてるから大丈夫。精霊のみんなを信じて、あなたは自分のことに集中しなさい』
この言葉を言って頂いてた時に、第1次涙腺崩壊が起きそうだったんですが、堪えました笑
まだ泣いてる暇はない！って笑
小屋入りを迎えて、ゲネの前に精霊さん達に連絡しました。
私は不器用だがら、もうみんなのことを信じて何もしません！みんなを信じてじゅうたんとして生き抜く！
精霊のみんながね、次の日に私に行ってくれたんです。みなみさんはめちゃくちゃしてくれたからもう何もしないでくださいって私たちがしてあげますって。
もうね、優しすぎて本当に精霊チームのみんなっ！！！！って第2次涙腺崩壊が起きそうでした笑
ここでも食い止めて！
そこからは、ちゃんとする時はもちろんみんなで気合いを入れて切り替えたんですが、それ以外ははっちゃけてました！
楽屋乱入ミュージカルしたり、お嬢様ごっこしたり…笑
テンションが高い最年長にみんなが笑って付き合ってくれてました😊
気になる方はTwitterへ笑
そうそう、小屋入り前までのじゅうたんの役作りと本番で皆様にお見せした時のじゅうたんの役作り少し違うんです。
小屋入りの日の夜、私の大好きな元冒険団のお姐さんの1人、あず姐さんに無理言って1時間以上も私の相談に乗ってもらい、アドバイスを頂いたんです😭
そして、初日から千秋楽までお見せしたじゅうたんとして生き抜くことができました！
今回、前作でビリー役だったあず姐さんは4役もされているので気になる方はぜひ配信を✨
そろそろじゅうたんのお話をしようかな。
じゅうたんは今回は男の子で行きたい！と思い男の子としてそして、精霊のみんなのお兄さんとして役作りをしました。
ここからは私とあず姐さんにアドバイスを頂いてたどり着いたじゅうたんについて…
色んな糸を紡いで作られているじゅうたん。
1本1本の糸は色んな人間を見てきた、悪い人間も良い人間も。
そしてじゅうたんとしてとある屋敷にたどり着いた。
そこには1人の幽霊の女の子がいて、その子と共に生活をしていくうちに、ベル、カビン、イス、ホウキ、カップ、クッション、そして、ドールズが集まってくる。
みんなで沢山のことをして、幸せな生活をしている。
臆病なホウキにイタズラをするドールズに悩まされたり、カップとクッションの好奇心旺盛な性格に振り回されたり…。ベル、カビン、イスのお姉さん組と共に色んな話をして、1人の幽霊の女の子の為に沢山のことをした。
じゅうたんの僕は、ナンシーの事が大好きで仕方がないんです。もちろんほかの精霊たちも大切で愛おしい。
だからこそ幸せなこの生活を邪魔する人間が大嫌い。
というじゅうたんくん。
女の子ばかり演じてきた私が演じる時に、人間のことをあまり嫌いではないと決めてつけてしまってなかなか悩ませてしまいました。
リーダーだからこそ人間を大嫌いでなければならないんじゃないかと気づかせてくれたのはあず姐さんなんです。
あと、最初めちゃくちゃ宝塚風なじゅうたんでした笑
声色が高い為に、低く少しでも男の子っぽく聞こえるように声の出すかつ宝塚にならない出し方をハック役のさとさんに教えて貰って。
本番前には必ず老婆役のみずきさんとハグして、ポリーさん役のゆきちさんとハグして、あず姐さんに背中叩いてもらって、本当に色んな人に助けられて今回もじゅうたんとして生き抜きました！
老婆さんが最後に話す、
『経験が1番の財産なのよ』
という言葉。
こうしてじゅうたんとして自分が精霊のみんなのリーダーとして経験できたことが本当にたくさんのことを学んだ財産です。
じゅうたんと出逢うことが出来て良かった。
冒険団と精霊チーム2つの貴重な経験をすることが出来たこと本当に幸せに思います！
次またトムソーヤが公演される時も、絶対オーディションを受けて出演する！
ミュージカル『トムソーヤの大冒険』に関わって下さった、キャスト、スタッフそしてお客様。全ての皆様に感謝します。
本当にありがとうございました！
左からベン／ふみさん
ビリー／あず姐さん
ハックルベリー／さとさん
トムソーヤ／まゆさん
エイミー／美波
左からバイヤー／あず姐さん
ハックルベリー／さとさん
トムソーヤ／まゆさん
じゅうたん／美波
