「モブレビュー会」でメンバーのスキルを底上げする
こんにちは。
去年の12月にフロントエンドエンジニアとしてスペースマーケットにジョインしたmizukiです!
これからスペースマーケットで頑張るぞ〜〜と思っていたら半年が経っていました。
年々時間の流れが早くなっているような気がします。。。
さて、今回は先日フロントエンドチームで実施した「モブレビュー会」がとても有意義だったので、そのモブレビュー会について書いていきたいと思います。
モブレビュー会とは
モブレビュー会とは、1つのPRに対して参加者全員でレビューをする会です。
今回は参加者が6人ほどいたためgithubに直接コメントする形式ではなく、PRのスクリーンショットを撮ってfigjamに貼り付け、付箋で意見を出し合う形式で進めていきました。
(そして今回ボコボコにレビューをしてもらったPRは僕のものです笑)
なんでモブレビュー会をやることになったの??
FEチームでは2Qの初めに「FEチームの理想の状態とは?」ということについてチームメンバー全員で議論をしました。
その結果、いくつか出た意見の中で「チームメンバー全員がレビューをできる状態になる」という意見がみんなからの賛同を得ていました。
というのも、FEチームでレビューをメインで行っているのが2人くらいしかおらず、レビューの負担が偏ってしまっているという課題がありました。
メンバー全員がレビューできるようになれば、この課題を解決できることはもちろん、リリースのスピードが特定の人に依存しなくなることもメリットだと考えました。
では実際に、メンバー全員がレビューをできるようになるにはどうしたら良いかを話し合っていったところ、「モブレビュー会をしてみよう」という意見に落ち着き、実施に至りました。
モブレビュー会の様子
モブレビュー会は以下のような流れで進めました。
実装者がその施策や実装について説明をする
コメントを付箋に貼り出す
各メンバーがコメントを発表する
コメント内容をグルーピングし、挙がった観点をまとめる
振り返り
1. 実装者がその施策や実装について説明をする
メンバーの中にはその施策に全く関わっていない人もいたので、施策の要件や外部連携の仕様など、必要になる前提情報をインプットします。
2. コメントを付箋に貼り出す
時間を10分くらい取り、メンバーがそれぞれコードを読んで思ったことを付箋に書き出します。
観点としては「自分がレビュワーだったらどこにどんなコメントをするか」を念頭に書き出します。
ただ、今回はモブレビュー会なので「普段のレビューだったら書くまでもないけどちょっと疑問に思うな」「他の人はここどういう風に考えているんだろう」みたいなことも書き出していきます。
また、指摘だけではなくgoodコメントも積極的に書くと良いです。
goodコメントの有無でレビューされる側の心の状態が大幅に変わります。(経験談)
3. 各メンバーがコメントを発表する
コメントを全員が書き終えたら、それぞれが自分のコメントを発表していきます。
他の人のレビュー観点を知れるだけでも有意義ですし、特にシニアエンジニアの人がどういった流れでレビューをしているか、どういう観点を重点的に見ているか、などを共有できたことでチーム全体のスキルが底上げされたなと思います。
また、コメントの中には「私は〇〇のような書き方が良いと思ったのですが、みなさんはどうですか?」みたいなコメントもあったので、そういったコメントに対してもみんなで意見交換をしました。
レビューの観点だけではなく、コードの書き方についても意見交換することができたのでとても有意義な時間でした。
4. コメント内容をグルーピングし、挙がった観点をまとめる
全員のコメント発表と意見交換が終わった後は、似たようなコメントをグルーピングし、どういった観点が挙がっていたかをまとめていきました。
あくまで今回みんなでコメントしたものをまとめた観点なのでレビューに必要な観点はもっと他にもあると思いますが、モブレビューを続けていくことで知識が蓄積されていくと思います。
5. 振り返り
最後にモブレビュー会全体の振り返りをしました。
振り返りでは以下のような感想や気づきが出ていました。
いろんな人の意見を聞けるのはとても学びになって楽しいです
実際のレビューだと「書き方に違和感があるなあ」程度のふんわりしたコメントはできないので、とりあえず気軽にコメントできる場なのはいいですね
自分がレビューを行う際は、処理が正しくできるか、という観点しか見られておらず、変数名と中身のチェックまではできていなかったなと気づきました
レビューの観点だけではなく、コードの書き方についても他の方の意見を聞けたのですごく学びになりました
モブレビュー会をやってみて思ったこと
レビューは、他の人が実装したPRを見るのが良い(自分が実装したコードを客観的に見るのは難しい)ので、独学には不向きな気がします。
しかし、レビュー経験が少ない人が知識を深める機会は意外と少ないように思います。
そのため、今回のモブレビュー会でレビューを実際に体験できたり、他の人の意見を聞けることは、特にレビュー経験の少ない人にとってはとても学びが多く、有意義な機会になりました。
また、レビュースキルだけではなく、実装方針などについても意見交換できたことで組織全体の技術力を底上げできたようにも思います。
もし
・レビューできる人が少なく、負担が偏っている
・組織の技術力を底上げさせたい
・社内でのエンジニア育成方法が根付いていない
などの課題を抱えている組織があれば、モブレビュー会を実施してみる価値はあると思います!
最後に
今回は「1つのPRに対して全員でレビューをする」という形式のモブレビュー会でしたが、それだけではなく「シニアエンジニアがレビューするを過程を見て学ぶ」形式であったり「メンバー1人でレビューを行う様子を見学してみんなで意見を出し合う」形式など、手を替え品を替えてより良い方法を模索しています。
モブレビュー会がもっとブラッシュアップされて良いものになり、1つの文化として根付いていくと良いなと思います。
ということで、スペースマーケットではより良いサービス・組織を一緒に作り上げていける仲間を募集しています!
もし興味がある方はwantedlyをぜひ覗いていってください!