見出し画像

キャノボ双方向達成への道①

『2度目の達成に向けて』編

キャノンボーラーとして迎える初めてのキャノンボール!

キャノンボーラーとして迎えるからタイトル防衛戦?
初めての東京発にチャレンジするから2団体統一タイトルマッチ?
この先ルートの難易度が上がれば階級が上がる?
…と勝手なイメージ

いずれにせよ初チャレンジならば失敗も許されるが、達成する力を有する筈のキャノンボーラーが失敗する訳にはいかない…と自分自身に課している。
前回から2年…その間、次のキャノボを見据え、それなりに積み上げてきたつもり。
成長を実感できる成果を出したいところ。


キャノボの経緯
2022年5月 
1回目チャレンジは病み上がり玉砕覚悟で強行するも、案の定御殿場で体調の限界を迎え撃沈。
2時間脚を止め26時間で完走。

2022年10月
2回目は満を持して出走。パンクや眠気に翻弄され終盤失速するも23時間37分でリベンジ達成。

【えむきゅうルーツ編】
https://note.com/m9m9_emukyu/n/n1cabc2dc41c9?sub_rt=share_b

【キャノボとの出会い編
https://note.com/m9m9_emukyu/n/nd1f9610364be?sub_rt=share_b

【キャノボ初チャレンジ編】
https://note.com/m9m9_emukyu/n/nb4cf860fb763?sub_rt=share_b

【キャノボ玉砕リベンジ準備編】
https://note.com/m9m9_emukyu/n/n1a68ab6750d4?sub_rt=share_b

【キャノボ悲願の達成編】
https://note.com/m9m9_emukyu/n/neef6281d22c8?sub_rt=share_b

2023年秋に3回目チャレンジを計画するが、まさかのコロナ罹患で断念。

体質的なものもあったと思うが、思いの外重症化し、深刻な状況が長引いた。
2か月ほど体調不良が続き、まともに走れない。
呼吸器系の機能が著しく低下し、走ればすぐに酸欠状態になっていた。
年末になって、漸く症状もなくなり、少しずつ強度を上げれるようになった。
しかし、この間で失ったものは大きく、体力は血に伏していたため、年明けから本格的に取り戻す作業に取り掛かった。

9月10月は35まで落ちた

1月はランで弱りきった呼吸器系に鞭を入れるべく毎日中距離走で走り込み1500mTTで5分20秒で走れるまでに…

4月のFlècheを目標に、ブルベを絡め走力と登坂力を持ち上げ、本番では満足な走りが出来た。
これらも含め、日々の積み上げの成果で、長距離耐性が過去最高に高まったと思われる。

その勢いでGW辺りに再チャレンジも考えたが、日程確保が上手くいかず秋に先延ばしをした。

前回OT達成後、次はTOをやるもの…とルートの準備に着手していた。

しかし、今年に入って無理にTOに拘らなくても良い…と意識の変化があった。
と、言うのも前回達成は前述の通り、途中パンクや眠気で失速し、記録としては不本意。リベンジ達成の喜びの陰で若干モヤモヤがあり燻っていた。
そこで、再度OTで納得した走りをしたい!となったのだ。

秋のキャノボ祭りがやってきた。
この時期は2年前もそうだったが基本東風の日が続く。
昨年も今年も例外ではない。
大阪東京それぞれから次々チャレンジャーが出走し、私も早く!と焦燥感に駆られ、一瞬3連休に急遽思いつきでTOを考え、宿の手配をしてみたが軒並み埋まって予約が取れない。
取れても2万円前後と、あまりにも法外な金額。
これは断念するには十分な理由となった。

TOのハードルの高さに直面
葛藤と紆余曲折…

一方で、実は秋口から取り掛かっていたシートのリメイクがまだ完成していなかったのも大きかった。
言うまでもないが、ロングライドではシートセッティングが重要であるため、これは明らかに時期尚早。
また更に一方で実はこの3連休も家族行事が入っており、それを反故にするのは些か憚られる状況。
様々な状況を鑑み、断念するのが正解であった。

しっかり準備をして機が熟すのを待つ!

5年以上使って劣化が激しくリニューアルする事に…
理想の形状に辿り着いたためそれを実現する!

となると、やはりTO自体を断念し、予定していたOTで西風を待つスタンスに。

しかし、相変わらず東風一辺倒。
しかも10月は家族行事満載でなかなか日程確保が出来ずにいた。

そんな状況で、秋のキャノボ祭りを指を咥えて見つつ、自身のチャレンジの準備を進めるその傍らで11月の3連休にスズカエンデューロが迫っており、この準備も並行して行っていた。

そうこうしてるうちに10月が終盤に差し掛かる。

もはやキャノボは11月の3連休しかない…となる。
これを逃せば寒くなり、寒さに弱い私としては不利な状況にしかならない。

予定、天候、風向きを照らし合わせながら日程調整を進めたが、東風一辺倒で最早OTは現実的ではない。

と、なるといっそ当初の予定に戻しTOを前提にスケジューリングすべき…か?
と、なると尚更3連休で…

あろう事か、私の中の2つの思考がそれぞれ11月の3連休で段取りを考え始めていた。
3連休のスズカエンデューロに向けて準備する私と、3連休にTOキャノボをしようと準備する私である。

ある日、所属グループの4周年記念ライドをスズカエンデューロの翌日に開催するとなった。

その時、何かが繋がった!
そして衝撃の事実に直面する。

スズカエンデューロとキャノボを同じ3連休で準備を進めていた事に初めて気づいたのである…

マルチタスク能力の低い私としては、あまりにも考える案件が嵩みすぎダブルブッキングを認識出来ていなかった。
これは流石に焦った。

既に東京の宿は格安で押さえていたから余計に…
しかも格安プランゆえキャンセル不可…

これはキャノボとスズカを天秤にかけ、どちらかを捨てる事になる。

ただ不思議と後悔みたいな感情は湧かなかった。
どちらを選んでも片方が無駄になるので勿体無い事に違いはないが、TOキャノボするならこのタイミングしかないしキャノボしないならスズカ走れるし…まぁええか…と。

プランは3択
①雨が降ればどちらも雨の中走るつもりはなく全てが無駄になるがどちらもDNS
②晴れて東風ならばスズカをDNSしてTOキャノボ
③晴れて明らかな西風ならスズカ参戦で後日西風を狙いOTキャノボ

の3パターン

スズカエンデューロは知り合いや仲間も多数参加するので非常に楽しみにしていたので凄〜く走りたい!

しかし、私はキャノンボーラーなのでここはキャノボを優先すべき…とも思う。

雨で流れたら最悪の事態…
頼むから降らないでくれ!
降りさえしなければ贅沢は言わない。(フラグ)

様々な思いが渦巻く。

毎日330kさんの『キャノンボール専用 天候・風向き予測』と、複数の天気アプリと、Windyと睨めっこ。

長期予報では雨臭い。
困った事にそれぞれのソースで予報がまちまち。
日によって降水確率が上がったり下がったり。

あろう事か台風発生。

しかも突然進路を東に変え、こちらに向かってくる。
3連休に最接近する見込みとなり、いよいよ絶望感が高まる。

しかし、秋になって悉く降る降る詐欺だった経緯もあり、まだ諦めるのは早い!
一縷の望みを賭けてギリギリまで判断を持ち越す。

散々葛藤した末、ここまで来れば、最早少々の雨でも走るしかない…と腹を括った。
ウエットのサーキットほど危険なものはない。しかも神経を使い抑えながらのレースでは楽しさ半減。
キャノボならば雨のブルベと何ら変わりはない。しかも、流石に24時間降り続くなど、逆に滅多にない。

腹を括った!

紆余曲折あったがTOキャノボに決定する事にした。

日々調整や修正に明け暮れてたシートのリメイクも完成した。

苦労して作り上げた!
ビジュアル大切!
準備万端!

そして直前予報では台風は熱帯低気圧となり勢力は弱まる。
そして11/2スズカエンデューロの日が雨予報、11/3キャノボの日は朝は降るものの後は曇り予報となった。

と、なれば尚更スズカを捨ててキャノボに専念する判断が正しかったとの大義名分が立つ。

そして宣言!

PEKOさんの特注輪行袋

11月2日(土)
スズカエンデューロ…午前中は小雨で4時間に参加の仲間や知人は皆走られたとの事。
昼から本降りで8時間の人はさぞかし大変だったに違いない。

豪雨の中、新大阪へ
岡山辺りで一度運休になった影響でダイヤが乱れ、駅がごった返してるとの情報は得ていたが、スマートEXで発券すれば良いだけなので私ゃ余裕!
…と思っていたが何故か発券できず!
何度やっても無理…
これには焦った。
係員を呼び出したら窓口の列に並べ…と。
ヒィィィ((((;゚Д゚)))))))
『大行列やがな!!!』
仕方ないので並んだ。

時間ヤバいんやけど…

ヤスさんとモニさん来てくれてバイクの見張りをしてくれて心強かった。
予約の新幹線の時間が刻々と迫り焦る。
並びながら予約の変更手続きを…とアプリを開いたらアクセスできない…何度かやって、何とか繋がって変更できた。30分ほど並んで漸く窓口に辿り着く。し、しかーし!あろう事か予約が反映されていないと言われる。これは流石にマジで焦った!すると『今日はこんな状況なので何でもアリで対応させていただきます!』と心強い言葉!で、結局2時間半ダイヤが遅れてるとの事で30分後発の車両を当てがってくれた。

スマートEXの発券機はシステムエラーで、情報が反映されておらず発券されなかったとの事。
とにかく東京に行けさえすれば良かったが、予約通りのグリーン車の特大荷物スペース付きだった。

お2人に見送られて改札へ…

見送りありがとうございました!

モニさんと硬い握手を交わし、しっかりバトンを受け取った!見送りありがたや〜

成功のバトンは確かに受け取りました🤝

『必ずや24時間以内に無事帰ってきます!』

自転車には見えない…
実はリカンベントの輪行は全て棚に収まる!
1億年ぶりのグリーン車

乗ってみると車両はガラ空きで、結局東京まで隣に誰も座らず超快適だった。
それにしても、切符を手にするまでは生きた心地がしなかった。
早割りでグリーン車が15000円と格安でリッチなジャーニー感を味わう所が、出鼻を挫かれた。
これがフラグにならなければ良いのだが…
(2回目)

雨雲とともに東へ!

東京に着いてタクシー乗るつもりだったが、これまた乗り場が大行列。
仕方ないので在来線で上野まで。
雨の中傘をさして歩いて宿へ。
チェックインしてすぐに夜の街へ。
知らない地の夜の街を歩く…
ジャーニー感を味わう。

旅を楽しむ

宿に帰って部屋で輪行解除しバイクを組む。
明日の準備をして風呂入ってサッサと就寝。
天気は晴れ予報!
旅ライドキャノボが楽しみ!

まさかの好転!

前回、大きな課題として浮上した眠気対策…
この2年間で自己分析と対策の試行錯誤をしてきて、それなりに確立できた感はある。

《眠気が出る要因》
①睡眠負債溜まった状態
②前半の過負荷による疲労
③カロリー不足による低血糖(ハンガーノック)

寒さにも注意が必要!

《対策》
①1週間しっかり睡眠確保(GARMINで睡眠の質を意識)
②出力管理
(前回キャノボ以降パワーメーターと心拍計を導入したので感覚ではない数値での出力管理が可能に)
③補給
(胃袋温存のため②との兼ね合い)
④カフェイン摂取タイミングと方法
⑤2週間カフェイン断ち
(普段それほど飲む訳ではないがコーヒーは控えた)

《走力と経験値》(前回達成以降)
ブルベでSR600完走。
FlècheとSR取得は2年連続。
ある程度キャノボを想定した練習も兼ねて毎月1回はブルベに参戦し、それなりに経験値を高めてきた。

その積み上げは確固たる自信となり精神的余裕を生んだ。
同じOTのルートを普通に走るだけなら普通に達成出来るだけの『力』は間違いなく身についた。
近年、大概多くのロードの人と一緒に走ってきて、そのうち一緒に走った人がその人がどのくらいの走力があって、キャノボ達成できるとか、何キロブルベ完走出来るとかが分かるようになったのだが、それは当然自分自身に対しても当てはまる。

しかし、今回は初のTOにつき基本同じルートの逆向きとは言え非常に新鮮。
折角なので、ジャーニー感割り増しのために、登りが得意でもないのにわざわざ御殿場から富士サファリに登るルートを引き、ささやかなネタをぶっ込んだ。
標高は箱根・六甲と同等。
さてどーなる事やら…(フラグ3回目)

全行程507km・3800m↑のルート

未知のルートにワクワクした。


キャノボ双方向達成への道②
『出走〜達成』編へ続く!


いいなと思ったら応援しよう!