オタクに向かない20歳
オタク
今の若い女の子は推しがいる子がほとんどではないか?どうやら私は取り残されてしまったらしい。憧れの人物はなんとなくいたとしても、推しと呼べるほど夢中になれるコンテンツがない20歳です。
思い返すと、私はずっとオタクであった。
小学生から高校前期まではアニメ、高校後期からは芸人のオタクでガチ恋にまで至るほど。
しかし、昔から今でもずっと大大大好き!といえるコンテンツは無く、1,2年間ハマって、冷めて次に移るを繰り返していたりしていた。
私は昔から基本的にアレが好きコレが好きを人に話すタイプでは無かった。
それは自分の推しへのエネルギーがとてつもないもので、気持ち悪いものだと自覚しているから。
どこがどう気持ち悪いのかというと、自分の推しの方向性や価値観のような見えないところまで考察してしまうところ。
特に、アニメにハマって冷めた頃のことは鮮明に覚えている。冷めた理由は、公式が腐女子に媚びているんじゃないかと感じたときだった。
実際は公式が何を狙ってるのかなんてわからないのに。自分の好きなキャラクターの絡みが少なくて他担のオタクに嫉妬してるだけかもしれないのに。
好きなものに対して、本人と自分の解釈のズレが起こると感情が抑えきれなくなってしまっていた。
少しの違和感から思考が止むことがない、これが冷めに繋がる合図だった。
手のひら返してごめんなさい
つい最近まで推していたのはYouTuberだ。
今回は短かった。たった1年で冷めた。
推し始めたタイミングは、人間関係に悩んでいたときだったので、こんなに面白い人がいるのか!と心の拠り所になっていたのを覚えている。
それでも冷めるものは冷めるのだ。
ここまで癒しをくれた推しに何故冷めてしまったのか、単純に自分自身の精神が安定して、現実でもやることが増えて、優先順位が低くなったからというのも考えられる。
しかしもう1つ、これかも…?というのがあるので紹介(+YouTuberの戦略も考察)していく。
期待しすぎない
推しはメインチャンネルとは別に、サブ垢で他の企画動画を全体公開であげていた。メインの活動もサブの活動も面白いので、今後に期待してメンバーシップに入会していた。
メインはもちろんのこと、私は特にサブ垢の活動がお気に入りだった。しかし、突然更新が止まってしまったのだ。
3つ目のサブ垢での動画が投稿されてから1年。実写動画としてあげていたコンテンツは旅行Vlogに移り変った。
最初は旅行か!いいね!と思ったのだが、
途中からそれをメンバーシップ限定であげるようにしたことが鼻についた。さらに、メンバーシップ限定だからといって、これちょっと編集手抜いてる?(失礼)と感じた動画も見受けられた。明らかに他より動画が短かったり。
というか、企画を1から考えるより、旅行でスマホ構えて撮影して喋って編集したほうが圧倒的に楽だもんな…
それでも熱狂的な信者たちはスーパーチャットを投げまくる。
ここで我に返る。そこまで私がお金使う必要はあるのだろうか、と。
YouTuberもアイドルやインフルエンサーと同様、"ガチ恋勢を増やしたもん勝ち"なところはある。動画のファンよりその人のファンが多ければ多いほどリピーターの数も多くなるからだ。
少し悪い言い方にするなら、わざわざ新規を取り入れなくても、沼にハマったガチ恋勢がどんどんおカネを振り込んでくれる。
大学のゼミの卒業生が昔YouTuberとして活動していたが、こんなことを言っていた。「YouTubeに限らないが活動者共通して言えるのは、固定ファン(ガチ恋勢)をある程度つけられたら安泰」だと。
推してた人に対してこんなことを言うのは最低なのは分かっている、今ではわざわざお金を払って見るものでも無いか…と思えてしまったのが悲しい。
そもそもどこまでも面白さを求める私のようなファンはメンバーシップのターゲットでは無かったのかもしれない。
ファン
こういったファンを手に入れたYouTuberは強い。(有名になるとか成長見込み的な話よりもカネを稼げて生活できるという意味で)
しかも喋りだけでここまで伸ばしたのも凄いなと思う。到底YouTuberに憧れたキッズが目指せるものではない。実力と、運が味方しなければいけない、彼はYouTuberとしての圧倒的センスがあるんだろう。
だからこそ、旅行Vlogのようにインフルエンサーごっこみたいな内容ではなくYouTuberらしい企画と動画を期待していた自分がいる。
YouTuberになって後にどこを目指すのかはわからないけど、本人の方向性を素直に受け入れてありのままを愛せるファンでありたかった。
過去に自我の強い人は推し活に向いていないという記事を読んだことがある。本当にその通りだと思う。きっと自分の心の奥底には「自分の理想通りの推しでいてほしい」という願いあったのだろう。自我が強すぎる。
DMしたら返ってくるし、メンションしたらDMくれる。自分の質問を返してくれたり、リクエスト曲を歌ってくれたり。こんなことされたらガチ恋しちゃうよ…^^
そんなレベルにまで沼ってた時期もあった。けどそれはほんの一瞬。
仮にアイドルになったとしても、インフルエンサーになったとしても、彼だからという理由だけでついていけるファンのほうが、彼も幸せだし、こちら側としても供給過多で幸せになれるのでWinWinだろうな。
自分も推しも成長し続ける
新規が増えて、今後もファンを逃さない為に、価値を売る者として方向性を変えるのは1つの戦略。推しの方向性と自分の理想がそう簡単に噛み合うはずないのだ。推しは神様じゃない。そもそもの話、人に理想を抱いてはいけない!
嫌いになったわけじゃないんです!
あれ、なんか違うかも…?と思ったあの日からメンバーシップを抜けた。
追うのは辞めても、推しを見てきたからここまで価値観が形成されてきたという事実。これは忘れないでおきたい。推しも私も人間だから、成長し続けるし、求めているものが返ってこなかったりする。知らないうちに相手に期待ばかりしては、冷めるので、誰かにずっと夢中!というのは私には向いていないのかもしれない。出会いと別れはすべて直感だ。次はいつオタクを楽しめるときがくるのだろうか。
とりあえず今は、オタクやめました。