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2025年1月に読んだ本(小説以外)
【漫画】
やませちか『宝石商のメイド』(MFC)6巻
こうして宝石商のメイドとしてのエリヤは一つ一つかたちづくられていったんだなあ…そして一人の人間としても少しずつ色々な経験をしていくエリヤの姿を読めたのもよかったです、まだまだ続きが楽しみなシリーズですね。それにしても毎巻カバーイラストが美しい……冒頭からにらみ合う23話の扉絵にも笑ってしまったなあ、ライバル店の登場は熱い展開。
エリヤが真摯に向き合ってきた人たちにはきっと彼女の想いが届いていると信じたいなと思いながら読み進めていましたね。巻末あたりの番外編までたっぷり楽しみました。
原作:古宮九時 作画:越水ナオキ『Unnamed Memory』(電撃コミックスNEXT)8巻
今回もしみじみといいコミカライズでした…ラナク……。四百年のあいだのティナーシャの感情を想像したり、オスカーの躍動感あるカッコいい姿にとても心動かされました。
ヤマシタトモコ『違国日記』(フィールコミックスFCswing)2巻
読み進めていると印象に強く残る言葉が次々に出てくるなあ…心にしっかり残しておきたい……。人と人との関係はほんとに…。
それにしても朝さんが直球すぎて…(笑) 槙生さんにも笠町さんにもズバッと聞くのが。
ヤマシタトモコ『違国日記』(フィールコミックスFCswing)3巻
ああ…ソファでのやり取りに涙ぐんでしまった……。それでも朝さんと向き合う時間をつくり、一つ一つ言葉を投げかける槙生さんの姿がとても…。
原作:道草家守 漫画:コリス『青薔薇アンティークの小公女』(フロース コミック)5巻
今巻もコリスさんによる素敵なコミカライズが楽しめてとてもよかったなあ…。列車に乗ってリャナンシーの真実へと迫ろうとするローザとアルヴィンの行方をコミカライズでも楽しみました。コミカライズはローザのドレス姿をじっくり眺められるのが毎巻楽しみの一つだったり。
原作:雨森たきび 漫画:いたち『負けヒロインが多すぎる!@comic』 (裏少年サンデーコミックス)4巻
このコミカライズやっぱり表情がすごくいい…好き…。朝雲さん怪しすぎるなあ、コミカライズで見ると更に怪しさ倍増で笑いました。今巻は八奈見さんの瑞々しい表情にやられて、焼塩さんの憂い顔にやられました………良きでした…。アニメで楽しんでいた時もそうだったけれど、このあたりの夏のお話は…特に良い……。
カボちゃ『三角形の壊し方』(U-NEXT Comic)4巻
わー…この展開は…4巻もじっくり彼女たちの関係がどうなっていくのか楽しみました、よかった…。あやの過去…そうして彼女たちと出会ってそういう時間を積み重ねてきたんだなあ…。筑波さん好きだったり、もっと登場してほしい気持ち…。
福島鉄平『放課後ひみつクラブ』(ジャンプコミックス)7巻
今巻も面白く笑い所たくさんで楽しかったです。蟻ヶ崎さん寝つくの早すぎるなあ…そして猫田くんの実家をほんとに満喫している姿が…(笑) 猫田先生の新作また待ってます…ガンバです…。
ゆあま『君と綴るうたかた』(百合姫コミックス)1巻
そういえば1巻だけ大分前に買って読んでなかったことを思い出してようやく読むなど…図書館のお話すごく好きだったなあ、雫と夏織の表情も好きでしたね。これは続きの2巻も読みたいです。夏休み限定…夏の物語とか……しかも神奈川が舞台…嬉しい楽しい要素たくさん。
【歌集】
「雪のうた」(左右社)
静かな気持ちになる短歌アンソロジーだったなあ…よかったです。
今回は歌人100人がうたった100首の『雪』の短歌がおさめられた短歌アンソロジー。木下こうさん、岡本真帆さん、郡司和斗さん、石畑由紀子さんの短歌が特に印象深く心に響きました。(なんだか次は春の季節の短歌アンソロジーも出ないかなあ…と思ったり)短歌アンソロジー「海のうた」「月のうた」「雪のうた」三冊並べると、とてもいい感じ…素敵。
【エッセイ】
奈倉有里「文化の脱走兵」(講談社)
ああ…読んでみてよかったとしみじみ思うエッセイ本でしたね、言葉の力とか文学の力とは言うけれど、こういう事なのかなあと思うことがずっと書かれていたような気がする…。ほんとう胸に秘めるべき勇気、国という枠、人と人が向き合う時に見るべき本質の部分。それぞれのエッセイにはさまる詩や歌もよかったです。あの出来事が起こってからモヤモヤと胸の内に渦巻いていた気持ちがすくい上げられたような心地になったなあ…見通しがよくなったというか…上手く言葉に出来ない……。
どっしりしたエッセイもあるけれど、ちょっと肩の力がぬける『道を訊かれる』『かわいいおばあちゃん』のようなエッセイもあり緩急あってそこも面白く読みましたね。奈倉有里さんの語る言葉にもっと触れたいという読後の余韻がなんとも…。