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「86―エイティシックス―Ep.13 -ディア・ハンター-」を読みました

本棚に迎えてから次はどんな展開が待ち受けているのか…シンたち機動打撃群はどうなってしまうのか怖くてなかなか向き合えずにいた安里アサトさんの「86―エイティシックス―Ep.13 -ディア・ハンター-」をようやく読みました。

その前に読んだ「86―エイティシックス―Alter.1 ―死神ときどき青春― 」が、わりとライトよりの巻であり、次は確実に重たい展開がくるなあ…と、心の準備はしていたつもりだったのですが甘かったです…。

読み応えあったなあ、レギオンの猛攻を防ぐなかでの武装蜂起など、次から次へと目まぐるしく変わっていく状況に最後の最後までのめり込んで読んでしまいました…。まさにこれぞエイティシックスだなあ…と思ってしまうような巻でしたね。

どこまでいっても人類は愚か…本当に相対すべき目の前に迫る一番の脅威はなんなのか…どう見ても明らかなのにどこまでも突き進む人類の愚かしさにやるせない気持ちが止まらない中で、レーナさんがあの場面で見据えた彼に強いまなざしをもって放った言葉や、ダスティンがそこで少女から目をそらさずに彼女からかけられた言葉を思い返しそういう行動に出てくれた事が嬉しくて救いでほんとに嬉しかったなあ…涙腺ゆるゆるになってしまった…。愚かしさを持ちながらも、そういう面があるということにそれこそが人間の本質であれと願ってしまった……。

こつこつとシリーズを読み進めてきて、もうここまできたらどんなにしんどい展開がこようとも見届ける気持ちでいる覚悟ですね…(と言いつつ今巻もお気に入りの登場人物が退場する事態にならなくてホッと胸を撫で下ろしていますが…)

はやく続きが読みたいとソワソワしますが、続刊が楽しみな気持ちと怖い気持ちが半分半分…いよいよ突入する最終篇を心して待ちたいと思います。