「#スキな曲を熱く語るwith Spotify」から考えた、自分が選ぶ3曲
私は音楽を聴くことがとても好きだ。サブスクリプション(Spotify)を使うようになってからは特に様々な音楽を聴くようになった。
「スキな3曲を熱く語る」ということなので、思う存分語らせて頂きたいと思う。今回私が選ぶ3曲は
・サイレントマジョリティー(欅坂46)
・Sincerity Is Scary(The1975)
・SAYONARA(SAKEROCK)
である。
サイレントマジョリティー/欅坂46
欅坂46(現櫻坂46)のデビュー曲となるサイレントマジョリティーは「平成の名曲」や「後世に残したい名曲」としてテレビ等でも取り上げられるようになっており、グループの影響力をそのまま表していると言ってよい。
曲調としては、アコースティックギターとバイオリンが中心となっていて、ピアノとクラップがテンポよく混ざり合ってくる。イントロを聴くだけでテンションがMAXになってしまうのはきっとホンモノを見たときの記憶のせいだろう。
”君は君らしく生きていく自由があるんだ大人たちに支配されるな”
このフレーズが刺さりまくり、何度も何度も何度も聴いた。擦れるほど聞いた挙句、一日中部屋でoff vocal ver. を垂れ流したこともあった。
ラストライブでのパフォーマンスを見ているときは、これまでの人生が走馬灯のようによみがえってきた。大学受験に失敗し朝から晩まで勉強づけの毎日に勇気を与えてくれたのも、コロナで鬱屈とした毎日にギリギリ人間感を持たせてくれたのもこの曲だった。
世間から批判されることもしばしばで、本人たちの辛さはとてもじゃないが計り知れない。しかし、普通ではないからこそ、不安定で先が読めないからこそ本気で応援したくなった。良くも悪くも常識とは無縁だったグループの看板であるこの曲は、これからもどこかの誰かの背中を押していると思う。
Sincerity Is Scary/The1975
次は、イギリス・マンチェスター発のロックバンド、The1975のSincerity Is Scaryだ。私がこの曲と出会ったのは二年前の春で、聴いた瞬間に虜になった。曲はイントロのトランペットとドラムが印象的で、ピアノによってジャズ感が醸し出されている。まったりとして落ち着く感じが私はとても好きだ。
MVもまた素晴らしく、ミュージカル調でストーリー展開がなされている。まるでピカチュウのような被り物をしたマティ・ヒーリーがマンホールに消えたり落ちてくるピアノから男性を救ったり…いろんなハプニングがあるけれど、全体的にとても落ち着いたお洒落なMVとなっている。
初めて聴いたときはMVや曲調のイメージから「恋人への想いを歌詞にしてるのかな」と思ったが、実際に和訳を見てとても驚いた。想像とは真逆で「別れ際のカップルの男性が女性に対して悪態をつく」というものだったからだ。
Why can't we be friends, when we are lovers?
'Cause it always ends with us hating each other
Instead of calling me out, you should be pulling me in
I've just got one more thing to say
サビのこの歌詞が特に二人のすれ違う心を表していると思う。正直さに傷つくことも、正直さが人間関係を引き裂くこともある。「わざわざ恋人の関係にならなければ」「友達のままでいれば」と感じることもあるからこそ、歌詞の意味を知ってから聴き直したときにより深みにハマってしまう。
SAYONARA/SAKEROCK
最後は、SAKEROCKのSAYONARAだ。SAKEROCKといえば星野源や浜野謙太も在籍したインストゥルメンタルバンドで、この曲はラストアルバムの最後に収録されている曲である。
ゆったりとしたピアノ×アコギ×マリンバから始まり、途中から疾走感のある曲調へと変化する。一方でパンクのような荒い演奏もありつつ、バリエーション豊かでとても面白い。この曲は、涙がこぼれる寂しい別れではなく、笑顔で前を向いて歩いていくような清々しい別れがイメージできる。元メンバーを呼び戻して収録し、曲の最後は5人全員で合わせて終えているという話から、この曲にかける強い思いを感じた。
曲の中盤から後半にかけて、星野源がラララと歌う場面があるが、その声も儚さがあって思わず泣きそうになる。生まれて初めて「自分の葬式で流してほしい」と思わせてくれる曲に出会った。その時には、この曲のように涙ではなく笑顔溢れる日にしてもらいたいと思う。そういう意味では死ぬのが楽しみだ。
おわりに
好きな曲を3曲に絞るのは本当に大変だった。私はアーティストよりも曲から入るタイプなので、「良い!」と思った曲はジャンルを問わずたくさんある。その中でもこの3曲を選んだのは、人生の分岐点になっていたと感じる曲たちだからだ。
現在私は大学4年で、来年から社会人として働くことになる。きっと辛いことや大変なことは予想以上にたくさんあるだろう。社会の荒波にもまれていく中で、就寝前の数分でも、休日の朝でも、素晴らしい音楽と素敵な時間を過ごす瞬間は大切にしていこうと思っている。Spotifyを始めとする様々なコンテンツをお供に、音楽との出会いを求めて人生を豊かにしていきたい。
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