A-3 エンジニアの成長とそれを支える組織の考え方
デブサミでメモしたことをつらつら書いていきます。
すごい人とは
・俯瞰的な視点
・圧倒的なスピード
・本質的な理解
優秀なエンジニアが心掛けているであろうポイント
・原理原則を知っている
・アイディアに対して修正や検討理解が早い(FBループが短い)
・書籍を読んで体系的理解をしている
・幅広い視野を持っている(ToBeを知っている)
・ToBeから現実を見て手段を考える
役割による技術の習熟度
ITコンサルタント
・アーリーマジョリティとなる要素技術を「知っている〜シーズを理解している」レベルで習得している必要がある
・専門領域の構造的な問題点を理解している
アーキテクト
・アーリーマジョリティとなる要素技術を「知っている〜シーズを理解している」レベルで習得し、要素技術を「利用可能な状態になっている」レベルで習得している必要がある
・組み合わせ技術による副作用を理解した上で、効果的に利用できる
スペシャリスト
・アーリーマジョリティとなる要素技術を「知っている〜シーズを理解している」レベルで習得している必要がある
・要素技術を「設定・実装ができる」レベルで習得している必要がある
技術者はダニンググルーガー効果が起こりやすい
技術習得のマインド
ヤクの毛刈りの例
・全部は無理
・今できないけど、何ができたらできてるのか
俯瞰的に見れると何がわかるようになるといいのかがわかる
・わかってないことがわかる
一部の要素がブラックボックスになってるのが理解できる
・定期的に棚卸して、わかる領域が増えたかを確認する
・前の自分と比較して、何ができるようになったか
ソフトウェアクラフトマンシップ宣言をぜひみてほしい
書籍:ソフトウェア工学のすゝめ
技術者の成長に関するまとめ
・自分のキャリアについて考えよう
コンサル、アーキテクト、スペシャリスト・・・
・ものづくり視点から「ビジネスの価値」とは何か?
・アプリケーションを支えるインフラ技術のあり方とは?
・動作しているものの裏側を知ろう
・技術のどの深さで理解するのか?
・技術をどの範囲押さえるのか?
技術者を支える組織的な取り組み
年表以前はPJをどれだけ頑張ったかで評価をしていた
自動化で省力化をしたことにより、サボってると言われることがあった
役員をre:Inventに無理やり連れてった
何もわからなかったけど圧倒されてクラウド領域をやる空気になった
技術組織を立ち上げすることになった
組織を作った理由
・予算化がしやすい
・評価を含めた組織的な取り組みをしやすい
やったこと
・書籍・雑誌の購入費用の確保
全てのオライリー本購入
・実験用クラウド環境の提供
・PJのコミットではない、技術的成長やPJ貢献に関する評価に変更
開発リーダー以外がプロモーションできないカルチャーの変更
・組織としての貢献を明確にした
プリセールスへの参加
個人研鑽には限界がある
好きな人は勝手にアクションを起こす
そうじゃない人たちをどうやって支援してあげるかを考えるのが大事
組織に関するまとめ
組織つくりと運営は経営の最も近い取り組みです(経営の理解)
・経営陣に理解者が必要
・モノカルチャーからマルチカルチャーへ
・組織を作る際はMVV(Mission Vision Value)を明確にすることで内部の理解が進む
・技術戦略として取り組むべき柱を明確にする
・リーダーはなるはやで手を離せるように委譲できるように考える
・評価が何よりも難しい(今の課題)
セッションまとめ
本当の意味でエンジニアの組織を作るのは難しい
・技術者の成長は難しいが、それを促すことはできると思う
実践がもっともの成長の場、そしてスランプこそが次のステージに行くきっかけ
スランプの時にフォローをしてあげて折れないようにすることが大事
・技術の立ち位置や方向性を決めて、その枠組みで提案とケイパビリティ をどう成長させるか?
・会社が求めているもの(売上・利益)にどうアライメントするか?
・全てのエンジニアがやりたいことができるか?というのは難しい
・技術者のリスペクトとやりたいこと、成長・待遇のバランスをとり、組織を作る、そして貢献とは何かを定義する
・ToBeを高いレベルで示し、マーケットでも評価されるようにするのは技術トップとしての仕事だと思う