アーキタイプ理論の真相:心理学から神話学、そしてブランディングへ
ごきげんよう!M8小隊のT隊長です。
先日の動画で、僕はアーキタイプと英雄の旅について話しました。でも、ちょっと補足が必要だなと思ったので、ここで整理させてください。
動画で話した内容
ブランドアーキタイプ戦略の本の話
アーキタイプって何よ?ってこと
英雄の旅(ヒーローズジャーニー)のパターン
これらが人生やブランディングにどう使えるのか
12種類のアーキタイプの特徴
でもその前にちょっと補足を!
動画内の二等兵の説明だと、「12のアーキタイプをユングが作った」みたいな感じになってましたよね。実は、そうじゃないんです。
二等兵は拘らない部分だと思うのですが、そういうニュアンスが大切な僕としてはちゃんと説明しておきたくて(笑)
アーキタイプと英雄の旅の起源
「アーキタイプ」と「英雄の旅」って、別々の概念です。
アーキタイプ:
考えた人:カール・ユング(心理学者)
内容:人類共通の無意識にある「原型的なイメージや概念」
簡単に言うと:「みんなの心の中にある共通のキャラ設定」みたいなもの
英雄の旅:
考えた人:ジョセフ・キャンベル(神話学者)
内容:世界中の物語に共通する「冒険→成長→帰還」のパターン
簡単に言うと:「主人公が試練を乗り越えて成長する」王道ストーリーの型
ピアソンの天才的なひらめき
で、ここでキャロル・ピアソンという人が登場します。彼女は「ちょっと待てよ」って考えたんです。
「英雄の旅にパターンがあるってことは、これって人間の心の中に元々あるものなんじゃね?」 「そういえば、ユングも人間の心の中に共通のパターンがあるって言ってたな」 「もしかして、英雄の旅のパターンって、実はアーキタイプの一種なんじゃね?」
こんな感じで、ピアソンは「英雄の旅」と「アーキタイプ」を組み合わせて、新しい理論を作り上げたんです。それが「12のアーキタイプ」です。
この12のアーキタイプはユングが作ったのでは無く、ピアソンが作ったものです。
12のアーキタイプとブランドアーキタイプ戦略
ピアソンの「12のアーキタイプ」理論は、個人の成長と自己実現に焦点を当てています。これが彼女の著書「英雄の旅 ヒーローズ・ジャーニー 12のアーキタイプを知り、人生と世界を変える」の内容です。
そして、この理論をビジネスやマーケティングに応用したのが「ブランドアーキタイプ戦略」なんです。つまり、人間の心理パターンを使って、ブランドの個性を決めようっていう戦略です。
だから、英雄の旅に出てくる12のアーキタイプとブランドアーキタイプに出てくる12のアーキタイプが若干違うんだと思うんですよね。
なんでこの補足をしたか?
二等兵がブランドアーキタイプ戦略を読んでピントこなかったのは、この辺の概念を認識していなかったからだと思うんですよね。
人々は、普遍的な原型(アーキタイプ)を持っていると言う概念、それを使ってブランディングをするのか?と考えるとブランドアーキタイプ戦略が理解できると思うんですよね。
つまり
それぞれの概念を知ることで、より深い理解ができる: アーキタイプが心理学から、英雄の旅が神話学から来ていることを知ると、これらの概念の奥深さがわかります。
理論の発展過程がわかる: 別々の分野の概念が、どうやって組み合わさって実用的な理論になったのかがわかります。
応用範囲の広さが理解できる: 心理学、文学、自己啓発、ビジネスまで、幅広く使える概念だってことがわかります。
動画では時間の都合で詳しく説明できなかったこの部分を知っておくと、アーキタイプと英雄の旅の概念がより立体的に理解できるんじゃないかな?と思います。
みなさんも、これを踏まえて、もう一度動画を見直してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。
こういう事がずっと気になって考えてたりするので、僕はやっぱりINTPなのかもしれません(笑)
それではごきげんよう!