作者不在のインスタレーション2023年1月
2023年はまだ撮り始めをしていない。
タイトルは2023年1月としているが、セレクトしてここにアップしている画像は2022年以前のものになる。
ハードディスクを見返しているが、相変わらず撮影者の自分にガッカリさせられているので視るのがとても苦痛だ。しっかりしろ撮る自分。
直近から過去へ遡って視ていると、どこかの誰かが創ったに違いないであろう「作者不在のインスタレーション」と、僕が勝手に思っているものに決まって目が留まる。
それらは街に溶け込み馴染んでいるように感じられるが、僕にとっては強烈な違和感となって目に飛び込んでくる。他の人々は目もくれないのに、それが気になって仕方がない。
そういうものを見つけるとそれを「欲しい」と思う。
だけど、それを家に持ち帰ることなんてできない、でも欲しい。
そんな時、僕はそれを被写体にして写真を撮る。
対峙してカメラを構え、ファインダーを覗き、構図を整えてシャッターを切る。
撮ってしまえばそれはもう僕のものだ。
撮っただけの写真だし、もっと言えばただのデータなんだけど、それを写真として切り撮ることで、錯覚だろうがそれを持ち帰ることができるんだからそれで良いのだ。
少なくとも今はそう思っている。