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普通のふりして生きてきた~ちょっと病気がちな奴が、健康なふりをしている回想録④~

しつこいくらいに、去年は急性骨髄性白血病で半年間入院中してましたって事をアピールしています。

上の記事ではさらっと説明したんですが、良い機会なのでなるべく時系列で振り返っていこうと思います。
べっ別に毎日更新のネタの困って回数稼ごうとしてる訳じゃないんだからねっ!


2020年、2月

何だか物の見え方が変だ。気づいたときには視界が変だったので、厳密にいつからそうなっていたのかは分からない。
気づいたときには視界ががたついていた。
そりゃもうがたついているとしか言いようがない。後々お医者さんには、ちらつく?とか、ブレてる?とか聞かれたんだけど、ガタガタしてるとしか言えない。
歩いていると、それとはまた違う振動が細かく続いている感じ。
ブレると似ているんだけど、またちょっと違う。説明が難しかった。

2020年、3月

2月から新型コロナウイルスが流行り始め、熱が37.5度を越えるときは出勤するなとお達しが出た。まぁ、それだけ熱があったらコロナじゃなくても休ませろよ、とか思ってたけど。
その内私自身熱が上がったり下がったりを繰り返したが、ただの風邪だと思って病院に行かないで市販薬で頑張っていた。
だって36.5~37.4度までを行ったり来たりしてたからさ。
市販薬と栄養ドリンクで社畜な自分を騙し騙しやってきたけど、3月最後の週にもう体調が無視できなくなり、病院へ。

受診① 市立病院

幼い頃から市立病院を受診してたので、今回も迷わずそちらへ。脳炎の時からの付き合いですからね。

しかしただの風邪とは訳が違う。今は世界的に新型コロナが流行している世界線。

受付のお姉さん「今日はどうされましたか?」

私「かくかくしかじか体調が悪くて……」

お姉さん「熱はありますか?」

私「はい、すいません……(保健所ではなく来院した罪悪感)」

その場で検温後、普段インフルエンザ外来で使う処置室に通され、予想通りの「少々お待ちください」

それなりに病院に通い慣れ(待合慣れとも言う)している私は漫画を三冊鞄に忍ばせていた。私くらいの者ともなると、自分の症状とこれから受診する病院の特徴を考えて、見込める時間を計算してその時間分の暇つぶしを持って行けるようになるのだ。その日はそれが無ければ、気を保てなかったであろうくらい待った。すっっごく待った。

二時間たってもまだ呼ばれない。鞄の中の漫画三冊は、それぞれ二周した。それでもまだ呼ばれないので、思わず指を回し始めてしまった。

もう時計を見たくなくなった頃、ようやく看護師さんに呼ばれて感染症外来通されました。

その感染症外来というのに救急の処置場を使っていたので、(急ごしらえたのかな?)感染症の疑いがあるし、それはいいんだけどもうほぼ外なので、寒いし結構苦行だった……北海道の三月はまだ冬やで……。

それからさらに待っている間に、漫画三冊をもう一周しやっときてくれた防護マスクでガッチガチに守りを固めた看護師さんに、新型コロナウイルスとインフルエンザの検査キットで粘膜を採取してもらい、いつもより増してなかなか出てこない血管から血液を採取してもらいました。

そこから更に待つ間に漫画三冊をさらに二周して、もうそろそろ飽きて来たのでスマホで違う本を読んだりしていました。

ふと窓の外を見ると、なんか薄~~~~~~くアメーバみたいなのが見える。

軽いちらつきなんてもんじゃなくて、透明なペイズリー柄が窓枠の中でうごめいてる感じに見えた。

寒いし眠くなってきたし熱でふらふらしてるしもう死にそう……と思っていたら、やっとさっきの看護師さんと先生がやってきました。

先生「大変お待たせいたしました。ごめんなさいね」

私「いいえ……」

大変な時期にこうやって対応してくれた事、感謝しています。むしろ怪しい患者でごめんなさい。

先生「検査の結果、感染症の疑いは拭えません……が!

おろ?

先生「血液のバランスが非常に悪いです

おろろ?

先生「紹介状を書きますので、市内の総合病院に行って診てもらってください。すぐに! 今日は外来が終わっているので、明日朝イチで!

おろろろろ?

社畜のターン!

私「ええと……明日仕事なんですけど、休んで行った方がいいレベルですか?」

先生のスキル『ドクターの正論』!

先生「どうしてもと言うなら無理強いしませんが、何かあってからでは遅いので……」

そりゃそうだー! 社畜に500のダメージ! 戦闘不能!

というわけで、紹介状を書いてもらう為また少し待って、検査の分の高いお金を払って病院を出ました。貰った紹介状の封筒にあった宛名には、

〇〇総合病院 血液腫瘍内科 〇〇先生宛


おおぉ~~~~~~~ぅ…………。

いくら察しの悪い私でもそれが意味する所は分かったので、帰る前に車内から職場に電話をかけて事情を伝え休みをもう一日貰いました。

そしてクラクラしている中、車を運転して無事に帰り、次の日言われたとおりに朝イチで総合病院の受診をするのでした……。

次回「えっ、私が急性白血病!?」

乞うご期待!



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