普通のふりして生きてきた~ちょっと病気がちな奴が健康なふりをしている回想録③~
前回の話では、幼い頃に脳炎をやったっていう話をした。
それについて、ちょっとした小話があるので聞いてもらいたい。
それは、全ての治療が終わって退院した後、初外来受診した日のこと……。
入院中に、PET-CTというものを撮りました。
その結果、小脳あたりの像が少し心配だと担当の先生に言われまして、退院後に脳外科を受診してMRIを撮りました。
MRI撮る時に装着されるヘッドフォンって、絶対フィットしないよね。
ガンガン音が鳴ってる最中に、外れてはいないんだけどわずかに耳からずれてきて、撮影中ずっとやきもきしてました。
診断結果
撮影後はすぐに先生が診察してくれる事に。
少し待っていると呼ばれたので、一緒に来ていた母が着いてきてくれました。
先生「やっぱり小脳の映りが少し悪いんですが、何か心当たりありますか?」
私「ちっちゃい頃に脳炎をした事はあるんですが……なにぶん2、3歳の頃のことなので、ほとんど覚えてないっすね(笑」
先生「あ~、そりゃそうだね~(笑)」
いや、先生(笑)
ここで母にバトンタッチ
母「これこれこういう訳で……こういう症状が出て……当時治療してくれた先生には、『小脳に若干の萎縮がある』とは言われたんですけど……」
えっ?
えっ? えっ? ちょっと待って初耳。
萎縮あるんかい。
それを聞いた私、更なる病気じゃなくてホッと息を吐きました。なーんだー。小脳縮んでたんだー、私ぃーーー。
それなら手が震えるのとか運動が極端に下手なところとか、ピアノをどれだけ練習しても上達が実感できないのとか、全ての謎が解けました。
いや、世の中には指が無くたってピアノ弾ける人はいるので、ここに言い訳を見いだしてちゃいけないのかもしれないけど、それでもこんなに指がもつれる原因は判明。
むしろコレ学生時代に知りたかったわー!!
他の人はできるのに、私は何でこんなに出来ないんだろう、と私まぁまぁ思い悩んでたんやで?
主に指の動きの事はどうにもならないのに、すげぇピアノや学校で注意された。リコーダー嫌いだったなぁ!私あの頃あんなに悩まなくて良かったんやー!なーんだ!!!
診察してくれた脳外科の先生には、小脳萎縮してるとは思えない動きの良さだって何か逆に褒められました(笑)
人体って神秘的ですねー
神からの投げ銭受け付けてます。主に私の治療費や本を買うお金、あと納豆を買うお金に変わります。