診療台で思い浮かべたらそれは愛
パートナーは出張が多い。今も10日ほどお出かけになっている。毎月、多いときは半月ほど、少なくても1週間ほどは出張。毎日、連絡はあるし、1人の時間とのバランスもいいし、寂しいと強く思うことはないといってもいいくらい。
であるが。
何十年前に施したか分からない銀歯のあたりが痛み歯医者に通わねばならなくなった。クリーニングでは定期的に行っていたが治療はいつぶりか、くらいである。
とりあえず被せ銀歯を取りましょう、と言われて診察台でクリーニングとは明らかに違うギュインギュイン音を聞いているときに、ふとパートナーの顔が浮かんだ。
有名なコピーで
というのがあるが、いやもう診察台で思い出したらそれは愛ではないか。
わたしはかなり臆病ものである。初めての大腸カメラの前日は2、3時間しか眠れなかった。
今回の銀歯治療も、かなり足が重かった。臆病で不安ばかりなのですぐ病院に行くタイプなのにズルズルとギリギリまで粘ったが、やったほうがいいと2つの歯医者で言われてしぶしぶ決めた。
その診察台で、歯のクリーニングとは違うギュインギュイン音を聞いていると、あぁ彼にいてほしい、と思ったのである。
愛だろ?愛
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