見出し画像

激しい対立こそ、協働を作れる Part1

ボースサイドアプローチを2011年より、伝えてます。主に海外の大学などで伝えている。世界14都市で伝えてきた。

大きな紛争を解決した実績もない私の話を聞いて頂くだけでありがたいです。

人生の中で激しい対立(喧嘩など)を起こしてきた。そんな私は、自分が起きしたわけでもない激しい対立の渦中に何度か急に放り込まれた。

そして、何年もの経緯がある対立関係を、1,2週間で協働関係に変えていくことができた。それを振り返り提唱したのがボースサイドアプローチ。

激しい対立の渦中にある方々が、それぞれの方々が歩み寄り協働関係になるのは不可能に近い。誰かが入って相互に妥協することもあるかもしれないが、協働関係になるのは、難しい。そして一時的に協働関係になっても、対立・依存を生み出した深い原因があり、そこも同時に手当しないと協働が続かない。規模が大きくなり、複雑になればなるほど、多くの専門家とリーダーが協働しないといけない。そして、そのリーダーをリード(ファシリテート)する人も必要。ただ、必ずしも偉いとか、権力がある人である必要はない。もしかしたら名もなき一人かもしれない。しかしその方が、強烈に覚悟する必要がある。そして未来のイメージまでの道を描かないといけない。対立は、多くの場合、依存が生み出す。大企業で多くの部署が相互依存故に2年間あまり進まなかったプロジェクトがあった。いろいろな部署の偉いさんやリーダーが定期的に集まった。でも、進まなかった。ある意味名もなき私は、急遽その渦中に入った。そして、2週間後、停滞していたプロジェクトが動いた。

事例を元に話すると、「それはそうとうなファシリテーション力ありますねとか、特別に高度なスキルですね」と言われる。

そんなことはない。ボースサイドアプローチと関連するCollaboration for Impact、そして相手はかどり思考を表面的に理解するだけではダメ。しかしながら、集中して強い意思をもって取り組めば、誰でもできると思う。特に、対立を起こしてきた人なら猶更である。

2011年に伝え始めたとき、友人が「私と同じことを言っている人がいる」と本を紹介してくれた。

「あの人と和解する ―仲直りの心理学 (集英社新書)」 井上孝代さん

読み進めてみると井上さんは、ノルウェーの社会学者のヨハン・ヴィンセント・ガルトゥング(Johan Vincent Galtung、1930年10月24日 - )さんのお弟子さんで、その方の超越的アプローチ(TRANCEND APPROACH)にボースサイドアプローチが近いことがわかった。

ボースサイドアプローチは私が言葉にしたとはいえ、すべての本質を理解しているわけではなかった。10年以上、どうやったら伝わるかを苦心する中で、気づかなかった側面や価値がわかってきた。

今世界には、このボースサイドアプローチ(含む相手はかどり思考など)が求められていると思っている。言葉だけわかる、伝えるのは難しい。でも伝えつづける。いつか出会うべき人に出会えることを願って。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?