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地球に優しい 日常での寝袋(シュラフ)のすすめ


今年の冬は関東から近畿にかけて、いつもの冬より寒いと答える人が過半数らしい。(ウェザーニュースより)

確かに関東でも、いつもより雪の回数が多い。雪国の方から見れば軟弱で申し訳ないが、寒いものは寒いのだ。
電気・ガス代の値上げニュースを見ながら、ついつい暖房器具をつけっぱなしにする。

今は建て直したが、少し前までは築50年近くの木造一軒家に住んでいた。
北向き玄関は室内なのに、早朝には4度くらいに下がる。
冷蔵庫なみに寒い玄関に飾った薔薇は、1ヶ月以上保った。

寝室のエアコンが壊れた時は、室温が8度くらいになったこともあったが、家全体が寒いので温度差によるヒートショックにはならずに済んだ(危険なのでマネしないでください)

家の中なのにキャンピング野営


いくら皮下脂肪を蓄えても全然暖かくならない。
隙間風もあるし、冬は室内でもサバイバルキャンプ状態なのである。

何とかして暖かく過ごしたい。

起きている時は、温度も湿度も小まめに調整できるので何とでもなる。
でも睡眠中は灯油ストーブは危なかったり、エアコンは乾燥したりと、結局暖房器具を止めてしまう。寒い・・・。

これはもう発想を変えて、冬山だと思って対策した方が前向きかつ合理的かもしれない。ついでに経済的だしね。

この発想の転換から、ほぼオールシーズン寝袋生活が始まったのだ。
あ、ちゃんと室内でやってますからね。

寝袋の室内使用感それぞれ

寝袋とは携帯用寝具である。

つまり基本的には寝袋1つで、どこでも寝られるものだ。
もちろん本当にテントなどで使う時には、下に敷くマットなどが必要になるだろう。
しかし私は家の中で使用する予定なので、下は普通のマットレスや敷き布団を使う。楽々である。

封筒型寝袋(レクタンブラー型)

初代寝袋は、封筒型(レクタンブラー型)だった。野外イベントでもらったチャチな品だ。

使用温度は15度からで、秋の夜の冷え込みに太刀打ちできず、寝袋への信頼や憧れはすっかり無くなってしまった(個人の使用感です)
下に敷いても薄っぺらいので、正直野外での使用はご遠慮ください的な代物だったのである。

丸めて仕舞ってもかなりのボリュームになり、帰り道の電車で困った記憶がある。
携帯するには大きく、布団と考えれば小さいので、予備の掛け布団と考えれば使い道はあるのかもしれないが・・・。

とはいえ、用途は室内使用なので、これなら毛布で良いんじゃない?ということで、使わなくなってしまった。
室内なので、他の選択肢布団があるのが裏目に出た形だった。


マミー型 ミレニアム前購入モデル

次の寝袋は初めてのマミー型だ。 マミー型とはミイラ由来の命名らしい。
確かに入るとミイラそっくりである。または蓑虫ミノムシか。

ミレニアム前にアメ横にある老舗登山専門店で2万円位で購入した。
中綿はポリエステルで、快適温度マイナス1度。
昔はこの程度の性能で高かった(涙)

同じ画像がないので、こんな感じ。

マミー型は体に沿うので、窮屈だという人もいると思う。寝返りがしにくいのでは、と心配する人もいるだろう。
基本は寝袋ごとゴロゴロするものなので、私は最初から気にならなかった。

サイズも大きめにすれば寝袋の中でも寝返りは打てる。
長時間背負って運ぶ必要もないので、重さもサイズも気にせずに済むのが室内使用の良いところだ。
ついでに暑くなればファスナーも開け放題で、足や手も出せる。

特に布団として上から掛けても、立体的なのでずれにくいのには感動した。四角い布団と違って、首回りも暖かいのは大きなポイントである。

現在使用中マミー型 モンベル シームレス ダウンハガー800♯0

現在使用中の寝袋は、8年前に千葉の幕張にあるアウトレットで買ったモンベルのシームレス  ダウンハガー800♯0男女兼用である。

快適温度マイナス6度 限界温度マイナス16度 198cmまで対応なので窮屈さも全くない。
中はダウンなので、仕舞う時も小さくなる。ポリエステルの中綿に比べてもとても軽い。 
もし登山に持って行くとしても負担は減ると思う(予定は全くないが)

室内用にはオーバースペックなので(暑い)、足だけ入れて掛け布団状態で寝ている。
立体的なので、肩や首回りに隙間も出来ずに、ホカホカで良く眠れるのが嬉しい。

昼は膝掛けにもする。椅子に座って足を入れて、上半身までフンワリ掛ける。
脚入れ足温器のようにスッポリと使ってもよいが、中のダウンを潰したくないので、お尻の下には敷かない仕様で使うのが私流だ。

これで暖房費がずいぶんと減ったので、足下を温めるのは効率が良い。
しかも電気を使わなくて済むから、寝袋バンザイである。

アウトレット価格で4万円くらいだったが、初めて使った時に、これにして良かったと思ったくらい満足度が高かった。 
高級ダウン布団を買うくらいなら、ダウン寝袋をお勧めしたい。

☆モンベルは毎年モデルチェンジするらしく、古い画像がないので近い物


お得にも程があるぞ 寝袋!


寝袋はコスパ最高だ

少し良い寝袋はやはりお値段が結構する。

年に数回、人によって週末ごとかもしれないが、そのために使う金額としてはちょっぴりためらうかもしれない。
防災用に一つは準備をと思っても、寝かせておくには勇気のいる値段だ(我が家にとっては)

でも布団だと思ってみて!布団なのに携帯もできるの。しかも仕舞う時は布団よりコンパクトである。
脚入れ足温器、膝掛け、24時間使い道はある。

ドライブでサービスエリアで一休みするときでも、アイドリングしなくても暖かい。
ガソリンが節約できて地球にも優しいし、良いこと尽くめだ。
しかも災害時の車中泊用に、普段使用しつつ準備できる。

最近は夏のクーラー戦争にも、寝袋のおかげで穏やかでいられる。
中をダウンなどにすれば、酷暑期以外ほぼオールシーズン使用可能な優れた寝具なのである。

これだけ使って耐久性バツグン


外で使う寝袋はハードに使う事が前提だ。よって室内で使うくらいだと、ほとんど痛まずに長期間使用できるのだ。
汚れも直接肌に触れる頭や首回りにタオルを敷くことで、洗濯も布団程度の回数で良い。

だって泥も付かないしね、中用にシーツでも敷けばお手入れも簡単だ。
丈夫で長持ち。今までの経験では、10年以上良好な状態で使用できている。

選ぶ上での注意点

寝袋選びの上で、目的に合わせた快適温度や限界温度は大きなポイントになるだろう。

室内使用の場合はそこまで気にしなくても良い。むしろ暑すぎるので、オーバースペックに注意した方が良いと思う。
アウトドアグッズは高性能=高額になるのが普通なので、勿体ないことになる。

本来の使用方法野外使用の時、女性や筋肉量に自信がない人、寒がりな人は、快適温度・限界温度共に1~2ランクレベルが高い物を選ぶことをお勧めしたい。

快適温度・限界温度は個人差があると思うが、そもそもアウトドアグッズモニターは筋肉のある代謝の良い山男が実験していないかと常々疑っている。
それとも山に行ける人は、ある程度の筋肉がある前提なのか?

エマージェンシーシートなどの、自分の熱を反射させて使うようなグッズは、筋肉量がないと中々温まらない。冷え切って冷たくなった時も同様である。

中にカイロを入れるなどの裏技もあるようだが、野外との兼用(普通は)や、物資が無い事も想定される災害時使用も考えているなら、寝袋本体のスペックも大切だと思う。

これからは災害時の車中泊使用も想定して、運動嫌いの女性などをモニターに使ってほしいと切実に思っている。

一度アウトドアショップに行ってみて!


山用品は技術革新がすごい。どんどん軽くて小さくなるし、使いやすくなる。
キャンプもしないのに、寝袋なんてという人がいたら、ぜひ売り場で手に持ってみてほしい。
元々持ち運ぶことを前提にしているので、どこでも役に立つだろう。

でも万一災害の時や、たまの楽しみのためではなく、ぜひ毎日使ってほしい。
高機能の物はビックリするほど、日常を過ごしやすくしてくれる物だから。

でも室内使用に耐えるデザイン改良は必須である。
大人っぽくまとめた寝室に、赤唐辛子そっくりな寝袋があるシュール非日常さに、心がアウトドアしちゃうから。

どうかメーカーの方にはご検討よろしくお願いします。

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