M-1グランプリ2024のPV、アジカン『リライト』に感じた違和感
今年もM-1グランプリの季節がやって来た。
M-1やキングオブコントなどのお笑い賞レース番組では、近年オープニング曲やPVの演出にも力を入れていて、毎年その時期になるとSNSでトレンド入りするなど、盛り上がりを見せている。
M-1の場合、2022年のウルフルズの『暴れだす』が売れない芸人の葛藤を歌い上げていて特にハマっていた。また、昨年2023年の日食なつこの『ログマロープ』も焦燥感のあるテンポとメロディー、力強い声質がM-1の雰囲気に合っているなと感じたのが記憶に新しい。
そして今年2024年。PVに選定された曲はASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』なのだが、なんだろうこの違和感は。
私はかれこれ10年以上アジカンのファンで、『リライト』を聴くと自分の青春時代を思い出すことが多い。アジカンの楽曲にももちろん焦燥感みたいなものは感じるのだが、M-1の焦燥感というのは青春時代のような淡くて爽やかな要素はなく、人生崖っぷちのリアルな焦りであり、アジカンのかっこよさはM-1のかっこよさとはまた別物だと感じてしまったのである。
まあ私がずっと、M-1もアジカンも交わることのない趣味として別物と捉えているというのも違和感を感じる一つの原因なのだろう。
それに、M-1も時代とともに変化してきているということなのかもしれない。
M-1とアジカン、両方をずっと追っかけてきたという同じ境遇の方がいたら、今回の件どう感じたのか、聞いてみたいなぁ。