みかぐらうたをあじわう1
みかぐらうたは、身近な教理のエッセンスを順序立てて述べられた原典
よろづよ
(立教にあたっての親神様の思召、立教の由縁)
立教に際しての思いを、神が世の表に現れて、ぢばをはじめ、万事の元々の由来を教えて、世界中の人間を勇ませてたすけるとのご宣言
元を教えてたすけることは、本教のたすけの神髄
一下り目
(”豊作” 食は最も基本的な人間の営み、その食を得る営みの代表的なものである農事)
肥えのさづけを戴く喜び
誠真実の心を定めて信心に励むならば、豊作を恵み、さらには豊作万作になると、一層の信心を促され、農事に託して、この道の信心の有り難さを歌われます。
二下り目
(身の仕合わせ、世の治まりといった人、社会のご守護)
陽気なおつとめ、また勇んだひのきしんが身に付いて良き仕合わせとなり、さらには、世があるべき姿に改まる。また誰もが教えを信奉し、難渋する人を救い上げるようになれば、内乱や病気も根絶される。その心を定めて変わらないならば、土地所、ひいては世界が治まる。
三下り目
(つとめによるたすけ、教えの角目、信心の心得)
つとめは元のぢばで勤められること。また、つとめ場所は自発的なひのきしんのよって出来上がると仰せられ、このつとめによってこそ実のたすけ、やがてはめづらしいたすけがもたらされる。
さらに、人々には神にもたれる一すじ心をお求めになり、信心に励み、健康に感謝してひのきしんに努める中に、この神様こそ元の神、実の神であるとの確信に致る。
四下り目
(陽気づとめによるたすけ、たすけ合いの意義)
信心の道中で出合う反対や中傷に心乱すことなく、親神様を目標に、夫婦の心を治め、そのお働きを信じておつとめを勤めるよう励まされます。また、万事にたすけ合うようになれば、病は根絶され、心は勇み、親里はさながら、この世の極楽となり、心澄み切った喜びと感謝の境地に到る。
五下り目
(元のぢば故のたすけ、本教のおたすけの特質)
元のぢば故のたすけをお歌いになっています。世間に数ある修理肥の教えと違って、ここ元のぢばで啓かれた教えの特質は、心の汚れを洗い切って不思議なたすけを顕すことにあるとして、欲を去れば陽気づとめになると教示されます。さらに、人を思いやるやさしい心になるよう求められ、この道は元のぢばで啓かれた世界たすけの教えであるとし、そのためにも、講を結ぶよう促されています。
六下り目
(信心の楽しみ、功能)
まず、不思議なたすけを顕すについては、銘々の心を全て見定めてすると仰せられます。また、つとめこそがこの道のたすけの根本であり、やがてはめづらしたすけをもたらすと急所を明示されます。また、信心する者の心得につ いて、むやみに願い出る心得違いを戒められる一方、長らく信心の功能として、扇のさづけを渡すと楽しみの道を示されます。
『みかぐら略解』上田嘉太郎 より
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