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この世は田地

この世は理が働く世界
理によって支配されている世界

種を蒔けば種どおりのものが稔る
しかも一粒の種が何倍何十倍もの結実となって稔ってくる ”一粒万倍”

やしきはかみのでんぢやで
まいたるたね八みなはえる
(七下り目 8)
こゝ八このよのでんぢなら
わしもしつかりたねをまこ
(七下り目 9)

この世界こそ
神より与えられた田地である

人間の肉体も一つの田地
家庭も仕事も人間関係も人との交わりの世界は
すべて田地で、ここに蒔いた種どおりの結果が
正直に稔ってくる

種とは、心づかいであり、言葉であり、行いである

喜びや悲しみの心の動きは、そのまま顔に表れ
身体の動きともなる
心で蒔いた種が、めいめいの身体に映ってくる
病の悩みがそれである

やまひはつらいものなれど
もとをしりたるもの八ない
(十下り目 8)
このたびまで八いちれつに
やまひのもと八しれなんだ
(十下り目 9)
このたびあらはれた
やまひのもの八こゝろから
(十下り目 10)

・病み患うほど辛く苦しいものはない。その病のもと、原因は心づかいの過ちからくる。過ちとは神の思惑に添わない心づかいのこと。
・病を治すには薬や手当てで一時的には治るが根が残っていると、いつ再発するかわからない。根である心を治すことが肝心。
・病み患うことのないよう、再発しないよう、正しく健康な心を治めて日々を通る。

なんでもこれからひとすぢに
かみにもたれてゆきまする
(三下り目 7)

言葉や行いで蒔いた種は事情に映る
事情とは、家庭や仕事その他の生活状態

陰で悪口を言えば友を失う
切り口上、捨て言葉を使っていると
自分の生活が短く切れてしまう
お金を生かす使い方をせず身勝手なことばかりに使っているとお金に嫌われて金欠に苦しむ
他人の信頼を裏切ると、頼りにするものに逃げられる

人は種を選ぶ自由と、種を蒔く喜びが与えられている

※人に許されているのはこれだけ
結果結実は神の答えで人はそれを思いのままにできない
だから望むだけでは空しい

蒔いた種は必ず我が田地に稔ってくる
永い年月が経って忘れた頃に芽生えてくるものもある
種は正直で毛ほどの嘘も犯さない

良き種の伏せこみこそ、神に預けた貯金

必要になった時に神は一粒万倍の理をもって返してくれる
求めもしないのに、もったいないほどの恵みを与えてくれる
だから日々尽くしっぱなしで通るにかぎる

理がものをいう世界
人間の本当の財産、水にも流されない
火にも焼けない財産は、めいめいの通ってきたみちの中身にある

目先のことにとらわれず、理を見つめ、理を立て、理に添った努力を重ねる

力いっぱい出しきったあとは、万事神まかせ、あなたまかせ、成ってきた事すべてが神の答え

何事も喜んで受けて通ればよい

#大野佐七
#人間は魂の徳で立つ
#人間は神のふところに住む




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