若き信仰者の告白4
-六つ子の死線を越えて-
十全の守護
月読命(つきよみのみこと)
身の内にては”骨”世界にては立つこと一切を守る理
立つこと一切
作物にしても、樹木にしても、草にしても、家にしても、人間の立ち上る姿にしても、この世に立つてゐるもの全部
立てない運命の人、他人を立てることを考へない心
自分が倒れる運命の種を蒔き、自らが自由の世界から遠ざかり行く
静かに相手の云ふことを聴いてやる
充分に耳をかたむけて相手の立場になつて考へる
”人に話を聞かせよう””人の心を動かそう”
と思ふなら、先ず充分に聞いてやることだ
心を助ける、心を拓いて上げる
それは先ず充分に聞いて上げることだと思ふ
全部話してしまつて頭を空にする
それからこちらの話が入る
話が一杯詰まつてゐる処へは、どんな結構な話でも入るものではなかろう
相手を立てること、相手の気持を汲んでやることが、自分を立て自分の気持を解つてもらへることだと考えへる
妻の気持にもなる、夫の云ひ分も聞く、姑の愚痴もよろこんで受ける
そこに幸福の道が拓かれてゆく
互立て合ひ助け合ひの幸福がみなぎる
”誠”
”誠の心と云ふはちよつとには、弱い様に皆思ふなれど、誠より堅き永きものはない、誠一つが天の理”
”人を助ける心は真の誠、一つの理で助ける理が助かる”