若き信仰者の告白9
-六つの死線を越えて-
八つの埃
親神の心に添わない心を
埃と教えられて戒められている
そのほこりは八つある。
欲しい、
惜しい、
可愛い、
憎い、
恨み、
腹立ち、
欲、
高慢。
この八つの心使いのほこりが積み重なると、創造主である親神の心を痛める。
その御意見が御手入れとなって現れる。
一列兄弟とお諭し下されて、世界を一家と仰せ下さる親神は、一人でもこの心得ちがいの人を改めさせたい心であろう。
平和な世界は、一人々々の平和な心の集まりから、創り上げなくてはならない。
その御理想の世界を、かんろだい世界と呼ぶ。
甘露台世界建設のために御手入れは続く。
病気、災難に苦しむ姿が、お手入れを頂いている姿。
欲しい
心とは、値を以て欲しい心はよいが値も出さず、働きもせず、欲しがる心。
惜しい
心とは、すたるものを惜しむ心でなくて、骨惜しみ、出し惜しみ、負け惜しみの心。
可愛い
心というのは、隔てなき心で万人万物を愛する心はよいが、隔てある可愛がり心がほこりとなる。
憎い
というのは、罪を憎んで人を憎まぬ心はよいが、理を非にまげても人を憎む人をいう。
恨む
ということは、吾が身吾が心の至らぬ処を恨むのは、成人する姿で結構だが、身びいき、身勝手の考えから人を恨む精神をいう。
腹立ち
は、勿論一番悪い心。理非を立てて腹を立てない大きな心はよいが、我身の勝手癇癪から人を恨み世を呪う心使い。
欲
の心得違いというのは至当の欲ではなくどれだけでも取込みたいという強欲貧欲の心。
高慢
とは、知っていることを人に教えるのではなくて、人を眼下に見下して、見くびる心。
「誰にでもある心でしょうね。
この八つの心得違いの埃を取り去ることが大切なのです。
このほこりの心が積り重なりますと、”塵も積もれば山”の例えで、どうにもならない悪因縁となって現れるのでしょう。
悪因縁の種は、八つのほこりの心使いですから、よく気をつけて、ほこりのない人生を歩まなくてはなりませんね。」