不敬なるお辞儀の角度多喜二の忌 8 IZU 2024年2月20日 11:44 不敬ふけいなるお辞儀じぎの角度かくど多喜二たきじの忌き 毎年の例で、漁期が終りそうになると、蟹罐詰の「献上品」を作ることになっていた。然し「乱暴にも」何時でも、別に斎戒沐浴して作るわけでもなかった。その度に、漁夫達は監督をひどい事をするものだ、と思って来た。――だが、今度は異ってしまっていた。「俺達の本当の血と肉を搾り上げて作るものだ。フン、さぞうめえこったろ。食ってしまってから、腹痛でも起さねばいいさ」 皆そんな気持で作った。「石ころでも入れておけ! かまうもんか!」小林多喜二『蟹工船』青木鐵夫《お辞儀の仕方》2010年 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #音楽 #俳句 #絵画 #多喜二忌 8