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お猫様が教えてくれたこと

今日、父が運転する車で街を走っていたところ、道端に野良猫を見つけました。
鈴の首輪を付けた毛並みのキレイな茶トラの猫。どこかの家から逃げてきたんだなと思い、交通量の多いこの道は危ないため、とりあえず保護しようと父に説明して車を停めてもらいました。

近づいて呼んでみると、驚くほど素直にこちらに来てくれました。抱き上げて車内に戻ります。
少し疲れている様子だったので、とりあえず車に載せていたフワフワクッションとタオルで簡易ベッドを作ってあげると、横になってくれました。
と、途端にカッと目を開きこう喋り出しました。

「私は自ら望んで野良猫になったの。あなた達人間は、私を保護したり色々な食べ物をくれたりするけれど、良かれと思ってやる行為が相手にとっても良いかどうかは別なのよ。
あなたの観念と私の観念は違うのだから。
毎日決まった時間に食べ物が出てきて、天敵に狙われる危険のない生活より、今みたいに色々な仲間と出会えて、行きたい場所に行ける刺激的な生活の方が私にとっては幸せだわ。
私は何よりも自由を大切にしたいの。気遣ってくれてありがとう。じゃあね。」

猫は開けていた車の窓から飛び出していきました。
その先の植え込みには別の猫が2匹ほどおり、茶トラの猫はその2匹と何やら楽しそうに会話を始めました。

─・─・─・─

…という夢を見たのですが、最近、自分の固定観念で人を裁いていたことに対してのお猫様からのありがたいメッセージだったのかもしれません。

人それぞれ信念や観念は違うのだから、自分の価値観を押し付けたり、正義を振りかざしたり、相手を変えようとしたりすることなく生きていきたいです。

何事も価値判断せず、ただ流していく状態こそが無為自然であり、Let It Beである。
仏教・道教・キリスト教なんかの古くからある宗教や、華道・茶道・書道・柔道・合気道・弓道…などの道が付くものは、すべてこの境地を目指しているんじゃないかと個人的には思っています。

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