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「変な飲み物」の季節
理由はわからないのだが、以前から変な飲み物に惹かれることが多い。特に寒くなってくると、主に自動販売機で変な飲み物たちの種類は増え、旬を迎えるのだ。これを踏まえて今回は、これまで出会った決して美味しくはないがなぜか惹かれてしまった変な飲み物たちを振り返ってみようと思う。
1.焼きいもだより🍠
(写真消してました😭)
ハウスウェルネスフーズより。
コンセプトは
季節感じる、優しい甘み
これはとにかく「焼きいも味」の香りが強いのが印象的だった。「焼きいも」のではない。「焼きいも味」の、だ。(大事。「ブドウ味」が「ブドウの味」ではないのと同じ。)
味はというと、少なくとも美味しくはなかった。イメージとしてはねっとりとした温かい、より甘めのリンゴ?ジュースか。味は焼きいもじゃないうえに焼きいもの概念みたいな強い香り。いやすごいけども!ただこの手の飲み物はこれくらい振り切れていてほしい。ある意味私自身の理に叶った商品だったと言えるだろう。(褒めてます。ただ、それ以降は全く飲もうと思わなかった。)
2.コクGrand time ふって飲む甘美な
ショートケーキ 🍰
DyDoより。
コンセプトは
ショートケーキの味わいを再現した新感覚デザート飲料
極め付けはこれ。おそらく一生忘れないであろうインパクトだ。なぜショートケーキを飲み物にしようと思ったのか、そしてこれにGoサインを出したのは誰なのか(これは変な飲み物たちに全てにだいたい当てはまる)。
そしてこれはなんといっても振って飲むゼリーであることも重要だ。ケーキはゼリーではない。
この商品は
スイーツとして人気の高い※2ショートケーキの味わいを再現した「コクGrand time ふって飲む甘美なショートケーキ」を発売し、濃厚なショートケーキの甘さと満足感のある食感で、リラックスできる“ひとときの癒し”をお届けいたします。(ダイドードリンコ株式会社)
という、アンケートに基づいた素晴らしい思いから作られた。その企業努力は本当にありがたいことだ。
しかし、あくまで主観なのだが、飲んでいたのは少なくともショートケーキではなかった。
表現し難いが、決して不味くない。ゼリー状のストロベリーシェーク?という感じだが、ケーキだと思って口に入れると当然びっくり。飲みながら何を飲んでいるのか考えていたっけ。ただこの商品も、私の理には叶っているのだ。
3.ベルチングビーバー
ピーナッツバターミルクスタウト🦫
(写真撮り忘れ)
Belching Beaverより。
最後はお酒。ちゃんと酒界にもこの手のものはある。
コンセプトは見当たらないので、商品の説明を抜粋。
多くのファンの心を掴んだこのビールは、とても濃い液色で一見強く重たいビールだと思われがちだが、ローストピーナッツ、ダーク チョコレート、コーヒーのアロマが香り、スムースでとても飲みやすいミルクスタウトとなっている。
黒に近い、深く濃い茶色の液色に薄茶色の泡が乗る。グラスからローストピーナッツとコーヒーの芳ばしい香りとチョコレートの甘い香りが漂う。
あれ、もしかして普通に美味しい?という説明なのだが…これはスタウト、つまりビールだ🍺
ビールにピーナッツ、チョコレート、コーヒーを混ぜたらどうなるだろうか???
正直、自分の味覚とは合わないものであった。特にナッツの香りがそもそも得意ではないので(何故買った)、飲み切るのも大変な代物となってしまった…とはいえ、懲りずに今も変なクラフトビールを見つけては買っている自分は、結局そういう人間なんだと思う。
「変な飲み物」は一期一会
ここまで「美味い」という言葉は一度も出てきていない。それなのに何故、変な飲み物を買い続けるのか?それはおそらく、良くも悪くも「一度きりの冒険」になりやすいことが影響していそうだ。味も見た目も変だからこそ冒険したくなる。おそらく、まともな味ではないからすぐに販売されなくなるだろうし、売っていてももう買うことはないだろう。ただ、それが変な飲み物たちの魅力の一つと言える。味が微妙な程、魅力や満足度は不思議と上がってしまうのだ。
「飲む機会はもう二度と訪れないかもしれない」
「実は美味しいかもしれない」
こんなワクワクが詰まっているのが彼らということになる。冒頭でも書いたが、寒くなってくると急に種類が増えて、旬を迎えるのが変な飲み物だ。今回のnoteを読んでみて、もし少しでも興味を持った人は一度飲んでみて欲しい。多分後悔するけど。
参考↓
https://www.dydo.co.jp/corporate/news/2017/171106.html