うるさい!
聴覚過敏のわたしには1つの物音に意識を持っていかれる。
それが仲間と話しているときでもだ。
それがすごく失礼だと思うのだが、昔からなのだ。
さらに大きい物音はとても怖い。
大声も怖い。
なんでこうなったかなと考えるが、わからない。
おそらく子どもの頃の親の大声なのかもしれない。
話は変わるが、
数年前に両親は離婚した。
父はうつ病だった。
仕事に行くふりして少し遠い公園で身をひそめていた。
母は父へ怒鳴った。
そしてわたしにも電話をさせた。
「3人も子どもがいて、嫁がいて、そんなことをしてはずかしくないのか!」
つらい言葉だったと思う。
当時15歳中学生の娘にそこまで言われて。
それから父は1ヶ月に一度帰ってくるか来ないかになった。
特になにもせず、布団に引きこもりずっとボーッとしていた。
まるで魂を抜かれたような父、
それは人形のようだった。
今は何をしているかわからない。
きっとホームレスなのだろう。
しかし、わたしは、
父が再び幸せになることを願っている。
だって、今はわたしは父をきらってないからだ。
いつかまた会えるといいな。
大きくなったわたしをみてほしい。
しかし、きっと、この先会えないだろう。
寂しい気分にはなるが、父がどこかで幸せになれるならそれでいい。
さよなら、父よ。
じゃあの。